ドラマ「テセウスの船」観てますか?
前回は竹内涼真と鈴木亮平、二人の役者さんの演技の熱量にとにかく圧倒されてしまいましたが、今回の第2話でもその熱量は絶賛継続中。
特に心(竹内涼真)の話したくても話せないジレンマに注目です。
教師になっちゃいました
驚くべきことに、なんと心(竹内涼真)が教師になってしまいましたね。
まさかタイムスリップした過去で教師になるという夢を叶えてしまうとは……もうタイムパラドックスもヘッタクレもありませんよね。
しかも教員免許も持参せず、校長と面接で森昌子やピンクレデーのアイドル話しただけですからね……これが古き良き時代というヤツなのか…?
そしてサクッと夢を叶えたあとは、佐野家定番のカニラーメンで家族団らんお祝い祭り…見た目はともかく美味しいらしい。
個人的には足の臭いや、靴下の穴を巡る佐野家の仲睦まじい様子が最高だった。
事件さえ起こらなければ、このまま過去で暮らし続けるのも案外悪くないのかもしれませんね。
話したくても話せないジレンマ
心(竹内涼真)の話したくても話せないジレンマが見ていてとても苦しいですね。
第1話では未来から来た、ということについては明かせたものの、実は文吾(鈴木亮平)の息子であることや、文吾が殺人犯として逮捕される件については絶対に話すことができない。
家族のためを思えばこその沈黙なんですけど……この話せない状況がなんとも見ていてもどかしい。
特に、文吾からノートを見せろと迫られるシーンなんて、心の中でめちゃくちゃ葛藤してたんじゃないですかね。
そして沈黙を貫けば貫くほど自分に疑いがかかってしまう……もうほとんど無理ゲー状態ですよ。
だからといって、これから起こる事件を見過ごすことは絶対に許されませんし……。
心の置かれた状況って想像している以上に苦しいものがありますね。
でもこのジレンマがあるからこそ面白いんですよね……ごめんね。
客観的に見ると、心は限りなく怪しい
違うとは分かってるんですけど、客観的に見て一番怪しい人物って、どう考えても心なんですよね。
心が村に来た途端に次から次へと事件が起こっているし、身元を証明できるようなものは何一つ持っていないし、そもそも村に来た理由についても本当かどうかもわからない。
文吾だけはある程度事情を知ってはいるものの、肝心な部分については話してもらえず、例のノートに至っては一切見せてもらえない。
疑いだしたらきりがない人物……それが田村心なんです。
実際、文吾でさえも疑いだしたら止まらなくなっていましたしね。
金丸(ユースケ・サンタマリア)が疑いの目を向けるのも当然というか……むしろ徹底的に事情聴取するべきでしょう。
そう考えると、心もずいぶんな逆境に身をおいていますよね…。
でも怪しいもんは怪しい…これだけは間違いない。
母は強し
心の母・佐野和子(榮倉奈々)の「母」としての強さと優しさがとても印象的でした。
普段は笑顔がたえない明るい母である一方で、心が苦境の際にはまったく疑う様子を見せずに優しく励ますなど、未来の母からは想像もつかないような姿をまざまざと見せつけていましたね。
中でも印象的だったのが心が「友人の話」と称して未来の母のことを話したシーン。
未来の母は子供達に父はいないものとして教え続けてきたわけですが……そこには子供達を守るための母の強さが秘められていたんですね。
そして、表向きは父のことを憎んでるように見せかけておいて、自分のこころの中ではしっかりと信じ続けるという。
若き母・和子は自分ならそうするかもしれないと、心にそのように話すんですね。
この話を聞いた瞬間、思わず鳥肌が立ってしまいましたよ。
と同時に未来の母と、今の母がキレイに繋がって腑に落ちるのを感じました。
なるほど、今も昔も母はとても強かったんですね。
すべてを呑み込み信じる男
心の疑わしい部分をすべて呑み込んだ上で信じるという文吾の決断に惚れ惚れしてしまいましたね。
未来から来たという心には疑わしい部分がたくさんある。
事件や文吾に関わる一番重要な部分については話そうとしないし、鈴(白鳥玉季)の命がかかっている状況でもノートを一切見せようとはしなかった。
普通の感覚ならば、もうこの時点で心を信じることをやめると思う…実際、一時は距離を置いていましたからね。
しかしその間も文吾はずっと葛藤し続けていたんでしょうね。
心は怪しい部分が多々あるけれど、その行動の中心には常に人を思いやる優しさがある。
理屈を取るか、感情を取るか……警察官という立場もあるので判断が難しいところですよね。
でも、結局は家族が心を信じたように、文吾もまた信じることを選んだんですね。
きっと何かあったときにはすべての責任を取る覚悟を決めてのことでしょう。
すべてを呑み込み信じる男、佐野文吾……とてもカッコよかったですね。
ミスリード祭り
翼(竜星涼)の死をきっかけに、村の主要人物達のほとんどに疑いが飛び火してしまいましたね。
もうほとんどミスリード祭り状態ですよ。
第1話で時折見せた文吾の不気味な笑顔だけでも、かなりミスリードを誘われたというのに……一気に人数増えすぎじゃない?
どいつもコイツも悪そうな表情しやがって……行動自体は特に普通なんですけどね。
校長先生(笹野高史)なんてただ鉛筆削ってるだけですからね……でも表情だけは真犯人っぽいという。
まったく…これだから演技派は困る(褒)
こういう演出、個人的には大好物です。
まとめ
ドラマ「テセウスの船」第2話を視聴した感想について書きました。
今回は真実を話したくても話せない、心(竹内涼真)の葛藤が見ていてとても苦しかったですね。
けれどもその葛藤があるからこそ、父・文吾や母・和子の存在感がより一層際立ってくるんですよね。
また、今回はあかねちゃんが無事で本当に良かった…。
一方で、翼の意味不明な謎の行動や言葉については何一つわかりませんでしたね。
それにしても今回のゲストは仲本工事だったのか……霜降り明星のせいやが「お昼だよ!」と言ったときには思わず「全員集合!」って返事してしまいましたよ。
ほんとこのドラマ、何が起こるかわかりませんよね(?)
以上、ドラマ「テセウスの船」第2話の感想でした!
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