アニメ「彼方のアストラ」観てますか?
「彼方のアストラ」は「スケットダンス」の篠原健太によるSF学園ミステリーの最高傑作。
原作コミックスは全5巻で完結済み、1クール放送にはちょうどいい長さということもあるんですけど、なによりこの全5巻の完成度がとにかく高いんですよ。
つまりアニメ「彼方のアストラ」は絶対に面白いことが保証された作品なんです。
というわけで、今回はアニメ「彼方のアストラ」第1話「PLANET CAMP」を視聴した感想について書きますね~。
おお、クオリティ高いぞ…
アニメ「彼方のアストラ」の第1話を見たところ、期待を裏切ることがないクオリティの高さでしたね。
作画に関しては原作のタッチを踏襲しつつ、各キャラクター毎の個性にあった動きをしてましたし、背景の美術も全体的に明るく軽やかな色彩で緻密に描いていたので、とてもよく合っていました。
特に宇宙空間での光の加減は絶妙
声のキャスティングについても、全キャラピタッとはまっていましたし、特にアリエス役の水瀬いのりは早くも無双してました。
少し昭和感が漂ってるのがまたいい
また、原作特有のテンポ良いセリフの掛け合いも忠実に再現、特にいじられ系キャラのアリエス、カナタの絡みが楽しい。
そしてポイントポイントにおけるBGMもそのシーンの雰囲気に寄り添いつつ、とても調和が取れてました。
特に宇宙空間でのアリエス救出時のBGMは必聴
それだけでなくアニメオリジナルの演出も新たに織り込むことにより、よりドラマティックなシーンに仕上げてくるなど、アニメ「彼方のアストラ」は予想していた以上に作り込まれていることがよくわかります。
おお、クオリティ高いぞ…
彼方のアストラの登場人物たち
学校に行かないSF学園ミステリー「彼方のアストラ」には、個性的な高校生達(一人小学生)が登場します。
アリエス・スプリング(CV:水瀬いのり)
一度会った人は忘れない、というわりには、言い間違いが多く、ときにはひとつの文章に3つ以上の間違いが含まれていることがある。
また、彼女には「空気を読む」という文化がない。
つまり「天然」
そしてオッドアイの持ち主。
アニメだとアリエスのオッドアイが良くわかるからいいなぁ
「みかん」と「麦茶」を冷凍するババア的なところが魅力的。
お笑い要素多めの1話目では、水瀬いのりが数々の言い間違い無双してた。
キトリー・ラファエリ(CV:黒沢ともよ)
ツンデレ。
フニシア・ラファエリの姉だけど、なぜか妹には冷たい。
ザックとは幼馴染。(たぶん好き)
気の強そうな外見から想像のとおり、気の強そうな言葉遣いをするものの、アリエス提案の二度目の自己紹介のときには先陣を切るなど、優しい一面もある。
頬を赤らめ、少し目をそらしながら自己紹介する様にはニヤニヤするしかなかった。
ザック・ウォーカー(CV:武内駿輔)
無表情キャラ。
IQ200の天才で、将来は研究者を目指している。
キトリーとは幼馴染。(たぶん好き)
高校生にして宇宙船の操縦免許を持っているものの、なぜかそのことについては言いたくなかった。
よくわからないポリシーを持っているみたい
シャルス・ラクロワ(CV:島崎信長)
生物学が得意なイケメン。
独特の間をとってからのイケメンべしゃりは、なぜかキラキラと光ると評判。
ユンファ・ルー(CV:早見沙織)
得意とかない、生意気ボディのJK。
口癖は「ごめんなさい」。
引っ込み思案であまりしゃべらないキャラだけど、声は早見沙織というところに注目。
二度目の自己紹介のときに「ごめんなさい」と言ったらシャルスにキラキラされていた。
ルカ・エスポジト(CV:松田利冴)
ものづくりが得意で美術系大学を目指している小柄な少年。(少女?)
語尾に「っす」をつけるのが特徴的。
謎の球体にはまっさきに吸い込まれてた。
アストラのツッコミ班。
ウルガー・ツヴァイク(CV:内山昂輝)
ぼっち臭が漂う孤高のニット帽。
あまり周りとは関わろうとしないけど、宇宙空間で探し物を見つけてくれたカナタには感謝していた。
二度目の自己紹介ではフニシアの人形・ビーゴと握手したところ、「手をつなぐだけで大げさ」「未知との遭遇」と周りにはウケた。
フニシア・ラファエリ
キャンプの課題として参加することになった10歳の少女。
キトリー・ラファエリの妹。
人形のビーゴを通じてコテコテの関西弁で思っていることを表現する。
ちなみにビーゴのCVは龍田直樹が務めており、想像以上にコッテコテの関西弁でビックリした。
ウルガーもビックリしてた。
カナタ・ホシジマ(CV:細谷佳正)
アヌティメッタダイボモモさん。
電動一輪車で逃げる知ったかぶりを脚で追いつき取り押さえるという高い身体能力の持ち主。
暴行容疑でパトロイドにワッショイされたり、班長気取りで一人空回りしたりと、基本的にはいじられることが多い。
だけどツッコミ班に属している。
過去に遭難したトラウマを糧に、アリエスを宇宙空間から助け出してからは、みんなから自然とキャプテンとして認められるもいじられキャラには変化なし。
このように「彼方のアストラ」には、見た目以上に個性が強いキャラクター達が勢揃いしているんです。
彼らが繰り広げるお笑いとシリアスのさじ加減はとにかく絶妙で、そのあたりは篠原健太の代表作「スケットダンス」を彷彿とさせるものがあります。
珠玉のSF学園ミステリー
「彼方のアストラ」は学園コメディ要素を持ったSFミステリー作品です。
第1話の時点でもうすでに数々の伏線が張られており、それら伏線は緻密に組み合わされています。
とは言っても決してミステリー一辺倒というわけではなく、そこは篠原健太が得意とするありとあらゆる要素が詰め込まれているので、ミステリーでありつつも、学園コメディのようなノリや、SF作品ならではの醍醐味も堪能できるんですよ。
原作コミック自体は全5巻ととても短い作品となっているんですけど、それが逆に作品全体の構成の緻密さを際立たせてくれるんですよね。
アニメ版ではさらに様々なところで大胆にオリジナル要素を付け足すなどして、よりキャラクターの深みを引き出すことに成功していましたね。
そしてすべて見終わってから知ることになるんです。
第1話目にいかに多く伏線が張られていたのかということに。
タイトルに込められた意味の多さに。
手をつなぐことの大切さ
アニメ「彼方のアストラ」は5012光年の宇宙に放り出された少年少女達が、自分たちの星へ戻るための旅をする物語なんですね。
彼らは顔を合わせてから間もなく、お互いのことをよく知らない状況の中、5012光年の彼方に放り出されてしまったんですけど、そのことをきっかけに、お互いに手をつなぐことの大切さを知った。
最先端の装備をしていても、アリエスを助け出した最後の決め手は、みんなで協力して手をつないだことだった。
みんなと友達になりたい、というアリエスの思いはキトリーを動かし、最後にはウルガーとも手をつなぐことができた。
みんなで手をつないだからこそ、星から星をつないで帰るための唯一のルートを発見することができた。
「手をつなぐ」ということから、帰還ルートの発見にまでつなげてしまう篠原健太の技が冴え渡る作品、それこそ「彼方のアストラ」の最大の魅力なのかもしれません。
宇宙空間でみんなで手をつないでアリエスとカナタを助けるシーンは、「彼方のアストラ」の中でも最も象徴的なシーンだといえるでしょう。
まとめ
アニメ「彼方のアストラ」第1話「PLANET CAMP」を視聴した感想について書きました。
期待以上の高いクオリティに加え、さらにアニメオリジナル要素をプラスした結果、初回1時間の拡大版にもかかわらず、原作の消化話数は2話止まり。
30分枠で2話分消化することもできただろうに…
逆にそれだけの強い意気込みで取り組んでいるんだなぁ、と制作陣の熱意をヒシヒシと感じましたね。
次週の放送がとても楽しみです。
以上、アニメ「彼方のアストラ」第1話の感想でした!
コメント