遅まきながら映画「マスカレード・ホテル」を観てきました。
映画の予告を見たときからずっと気にはなってはいたものの、1月、2月と観に行くタイミングを逃してしまい、ズルズルと先延ばしした結果、ようやく観に行くことがかないました。
正直なところ公開から期間が空いてしまっため、ギリギリまで観に行くかどうか迷っていたのですが、結論から申し上げますと観に行って本当によかった!
というわけで今回は、
を観た感想について書きますね~。
ミステリー要素に負けない人間ドラマが秀逸
東野圭吾原作の同名ミステリーが原作ということで、最上級のミステリーが用意されていることはもはやわかりきっているのですが、今回予想以上に面白かったのがホテルの中で繰り広げられる人間ドラマ。
趣のある格式高いホテル「コルテシア東京」には、様々なお客様が宿泊に訪れるのですが、登場する多数の豪華な役者陣からもわかるとおり、とにかく一癖も二癖もあるんですよ。
- 一着2万するバスローブを盗み、そこからクレームへと発展させようとする客
- 潜入捜査中の刑事・新田(木村拓哉)に執拗に絡むクレーマー
- 怪しげな盲目のお年寄り
- ストーカーに狙われた女性
どれもまともな決着をつけることが難しそうな客ばかりなんですが、予想に反する意外な着地を見せることで、不思議と胸が暖かくなるシーンが多々あるんですよね。
ミステリーがベースになってはいるものの、確かなヒューマンドラマもガッツリと描かれているものですから、とにかく観ていてダレることがありません。
お互いプロだね!お互いの立場を尊重し成長していく二人がカッコいい
殺人予告を阻止すべくホテル「コルテシア東京」には多数の警察官がホテルマンに扮して潜入捜査を行うわけですが、そこでバディを組まされることになるのが、刑事の新田(木村拓哉)とホテルマンの山岸(長澤まさみ)。
刑事の中でもあまり素行がいいとは言えない新田と、生粋のホテルマン・山岸はとにかく相性が悪い。
ホテルマンとして厳しく指導する山岸と、それに反発する新田のいがみ合う描写も面白いのですが、なんだかんだいっても二人とも立場は違えどその道の「プロ」なわけで。
お互いに「プロ」としての一面を徐々に見せていく中で、立場は違えどお互いに理解を深め、尊重し、やがて信頼関係を築いていく描写はとても自然で納得ができるものがありました。
特にホテルマンとしては素行が悪すぎた新田が山岸に「立派なホテルマン」として認められるほどにまで成長していく姿が見ていて本当にワクワクしましたね。
また、安直に恋愛関係に発展しないところもいい。
二人の間に信頼が築かれる過程が見ていてとても心地よかった。
見事な伏線回収に脱帽
東野圭吾原作のミステリーということで、今回もやはり見事な伏線回収が用意されています。
山岸(長澤まさみ)が時折見せる「あるクセ」が、実はある伏線となっているのですが、その回収の仕方がとにかく秀逸。
ちょいちょい「あるクセ」の描写があるもんですから、何か意味があるんだろうな?とは思っていたのですが、まさかの回収方法に「なるほどな!」と思わず唸ってしまいましたね。
それと同時にこの二人の信頼関係が本当に尊いな~と感じてしまいました。
まとめ
映画「マスカレード・ホテル」を鑑賞した感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?
木村拓哉と長澤まさみといういかにも狙った配役に少し穿った見方をしてしまう人も少なからずいらっしゃることでしょうが、この作品を観ないのは本当にもったいないと思います。
豪華俳優を多数投入しているのも観れば納得の圧倒的重厚感。
見終わったあとの余韻も素晴らしく心地よかった。
大ヒットの理由がとても良くわかる
これ、地上波初登場したら絶対観るやつです。
いや~面白かった!
以上、映画「マスカレード・ホテル」の感想でした!
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