アニメ「魔王学院の不適合者〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜」観てますか?
今回はいよいよアニメ「魔王学院の不適合者」も最終回。
魔王アノスと勇者カノンの2000年の友情や、ミーシャとサーシャのネクロンの秘術、そして秘密兵器ファンユニオンの活躍などなど。
最終回にふさわしいぶっ込み具合に大満足の珠玉の1話となっていますよ!
守るために戦う、勇者と魔王の友情に涙
魔王アノスと勇者カノン……お互いを守るために戦う二人の友情がとにかく熱かったですね。
勇者カノンが魔王アヴォス・ディルヘヴィアを生み出したのは、魔王アノスを守るため。
ジェルガが生み出した憎しみの魔法「アスク」は魔王を倒さなければ、その呪いは解除されない……勇者カノンは、だったら自身が魔王となって討たれようと考えたわけですね。
ジェルガの仲間に殺されたカノンは、人間の弱さに絶望したかに見えたものの……人間の優しさをアノスに見せたいがため……アノスの友情に応えるため、あえて汚れ役に徹していた。
一方でアノスはというと、やっぱりカノンを守るために、戦うことを決意する……なにこの二人。
お互いがお互いを守りたいがため、戦わなければならないなんて……2000年越しのこの友情……とてつもなく尊いんですけど。
また、二人が戦っている間にも、勇者カノンが心の中で心情を吐露するのですが……カノンにとって真の勇者と呼べるのは、魔王アノス、たった一人だけだったという。
当時、世界の平和のためとはいえ、アノスを殺したことについて、カノンはずっと後悔し続けていたんでしょうね……誰かを守るために親友を殺さなければならないなんて……カノンの気持ちが痛いほど伝わってくる戦いだったと思います。
謎だらけだった魔王アヴォス・ディルヘヴィア……まさかこんなにも美しい友情へと帰結するとは……とにかく胸熱としかいいようがない。
2000年前の再現
魔王アノスと勇者カノン、二人の戦いは悲しいことに2000年前の再現となってしまいましたね。
カノンが引き受けるはずだった魔王アヴォス・ディルヘヴィア……代わりにアノスが成り代わることで、再び根源をカノンの聖剣で貫かれることになってしまった。
アノスらしい……いかにもアノスらしいわ。
そしてカノン……ふたたび友を剣で貫くことになるなんて……その胸の内を思うともう何も言えなくなってしまう。
今の世界は、かつてアノスが望んだような平和な世界になったというのに……なぜアノスをまた殺さなければならないのか……。
この2000年前の再現はあまりにも理不尽で悲しすぎますよね。
でも話の構図的にはとても美しく感じてしまう……悔しいけど、こういう展開めっちゃ好きです。
ジェルガ復活!
魔王アヴォス・ディルヘヴィアことアノスが討たれたことにより……確かに呪いは解除された。
けれども、根源クローン・ディエゴの憎しみは全く止まらず、ついにはジェルガが魔法として復活を果たしてしまう……ジェルガでけえな。
増大しすぎたジェルガの憎しみは、とどまるところを知らず……1万人のゼシアを根源爆発させようとするなど、もはや魔族どころか人間までも滅ぼし兼ねない勢いだった。
2000年もの間、恨みを忘れることなく増幅させ続けた結果がこれか……。
アノスが犠牲になったというのに、この展開はあまりにもカノンに救いがなさすぎる。
ネクロン姉妹の真の姿
ミーシャとサーシャ……二人のネクロン姉妹が一人になっていましたね。
アノス亡きあと、ネクロン当主アイヴィスの秘技により、ミーシャとサーシャは【ディノ・ジクセス】で本来あるべき姿に戻っていた……フュージョンとはちょっと違う(たぶん)
パワーアップしたミーシャ/サーシャは、1万人のゼシアの根源爆発を防ぐべく、魔法ジェルガに立ち向かうも……その圧倒的な力の差はとうてい埋められるものではなかった。
個人的には、アイヴィスが普通に出てきたところに驚いた……今回は七魔皇老も出張してきていたんですね。
ただ、こういった思いもよらない急展開は、最後の戦いを彩るのに欠かせないところ……ましてやこの二人はメインヒロインでもあるわけですから。
復活のアノス、ファンユニオンの歌を聞け
例によってアノスがしれっと蘇っていましたね。
わかりきってはいるものの……アノスのデタラメっぷりは今に始まったことじゃない。
このデタラメさにも整合性を持たせてしまうのがこの作品の魅力でもある。
ジェルガとアノス……お互いに世界の理を捻じ曲げまくるとんでもない存在なわけですが……とんでも具合でアノスに勝てる者などいない。
魔王アノスと勇者カノン……ここに来てようやく二人はお互いを守るために、心おきなく戦える……もちろん相手は魔法ジェルガ。
ジェルガが【アスク】で人々の希望を吸い上げる一方で……アノスは【アスク】でファンユニオンの歌を望む。
ここでファンユニオン来たか~!
もうファンユニオン、魔王の秘密兵器的な立ち位置になってきたなぁ。
でもこの展開は「あり」か「なし」かでいえば「超大あり」。
8人のファンユニオンの優しい歌声は、アノスだけでなく周りの人々すべてに力を与えてるように思えた。
また、歌詞の内容も素晴らしく……特に人族・魔族の区別なく、お互いを助け合う姿ととてもよくマッチしてましたね。
特に魔族の軍人達がよかったですね……魔王アノスの真意を汲み取り、危険を顧みず人族を守る姿勢……これですよこれ、魔王アノスが望んだのは。
今後、ファンユニオンは人族と魔族の友好を司る象徴になるかもしれませんね。
ジェルガの最期
ジェルガの最期が思いの外、安らかなもので何よりでしたね。
魔王アノスと勇者カノンの共闘により、魔法ジェルガはいよいよ追い詰められるわけですが……。
本当の意味で憎しみの連鎖を断ち切るべく、アノスはとてもいい解釈をしていましたね。
ここで人族 vs 魔族という構図のまま、ジェルガを討ってしまっては、禍根を残すことになってしまう。
そこでアノスは、ジェルガがアノスを憎んだ、という個人同士の問題に落とし込むんですね。
これならば、個人間の問題だけとなるので、種族間同士の争いにはなりにくい。
また、アノスはジェルガの憎しみだけでなく、人族に伝わる聖なる貝の首飾りの逸話に着目……ジェルガ本人でさえ忘れていた家族への愛情を思い出させた。
そうしてジェルガは、憎しみの中で滅びるのではなく、家族の愛に満たされる中、穏やかな顔で成仏した……2000年分の恨みが浄化され、さぞ本人も救われた心地だったのではないでしょうか。
ジェルガの最期はアノスの優しさがキラリと光るシーンでもあったと思う。
三人の嫁、一万人の子供たち
ジェルガの憎しみから生まれた戦争も終わり……アノス達はディルヘイドの両親のもとへと帰還する。
あたたかく出迎えるアノスの両親の早とちりが止まらない。
ミーシャとサーシャはともかくとして……今回新たにエレオノールが加わった。
人型魔法エレオノールは、アノスの魔法へと名義変更……もれなく1万人のゼシアもついてくる。
エレオノールを見た両親は、早くも3人目の嫁に正式認定……ぽろっと漏らした1万人の孫も全面的に受け入れる気まんまんのご様子だった。
ある意味この両親の器のデカさはアノス以上あるかもしれない。
とりあえず、アノス的にはきのこグラタンさえあれば、問題ないようですけどね!
ともあれ、こういう微笑ましい日常シーンでの締めくくりは、心が安らぐものがありますね。
まとめ
今回はアニメ「魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~」第13話「世界が愛に満ちるように」の感想について書きました。
今回の第13話でアニメ第1期最終回ということで、魔王アヴォス・ディルヘヴィアを巡る一連のお話はキレイに決着ついてましたね。
魔王アノスと勇者カノンによる2000年前の悲劇の再現や、巨大魔法ジェルガの大破壊、そしてミーシャとサーシャのネクロン姉妹のまさかの合体などなど……最終回にふさわしいぶっ込みぶりだったと思います。
中でもファンユニオンの歌は必見だったんじゃないでしょうか。
戦争決着後の平和的日常での締めくくりもいい余韻を残してくれたし。
全編通してみて、個人的には今期アニメ(2020年夏アニメ)の中では一番満足度高かったように思いますね。
早くも第二期の制作が待ち遠しく感じてしまう……次回がとても楽しみです!
以上、アニメ「魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~」第13話の感想でした!
- 第1話『魔王学院の不適合者』
- 第2話『破滅の魔女』
- 第3話『サーシャの真意』
- 第4話『十五の誕生日』
- 第5話『転入生』
- 第6話『魔剣大会』
- 第7話『母の言葉』
- 第8話『二人の決勝戦』
- 第9話『勇者学院の謎』
- 第10話『学院別対抗試験』
- 第11話『命の輝き』
- 第12話『禁忌の魔法』
- 第13話『世界が愛に満ちるように』
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