アニメ「魔女の旅々」観てますか?
今回の第12話でアニメ「魔女の旅々」も最終回。
第1期のラストを飾るにふさわしい秀逸な締めくくりと、新たな旅の予感に注目ですよ。
16人いる
今回はイレイナづくしのカオスな展開に頭がクラクラしましたね。
「あなたの願いを叶える国」入国の際、イレイナは「大金持ちになりたい」と願うのですが……実際には自分を含めた16人のイレイナ達が勢揃いしてしまうという。
しかもその人数は定かではなく……知的なイレイナことイレイナ眼鏡がいうには把握してるだけでも15人……そして今回イレイナ主人公を追加して計16人となるわけですが……。
そのイレイナ達のフリ幅がひどいことになっていた。
- 【イレイナハイ】 「灰の魔女」ならぬ「ハイな魔女」
- 【イレイナあほ】 あほでドジっ子。よだれと鼻水が常時出てる。
- 【イレイナ百合】 女の子が大好き。私が好き、という疑惑もあり。
- 【イレイナ偽乳】 胸に巨大なパッド(ボール?)を仕込んでる。
- 【イレイナやさぐれ】 若き日のシーラさながらの柄の悪さ。
- 【イレイナやらしい】 お金にやらしい。普段のイレイナとかわらないらしい。
- 【イレイナ厨二】 眼帯の奥に黒竜的な何かがいるらしい。
- 【イレイナ恋】 恋の対象がなぜかサヤ。
- 【イレイナ闇1】 死にたい。
- 【イレイナ闇2】 お外怖い。
- 【イレイナ闇3】 全私死ねばいい。
- 【イレイナかぶれ】 ハラショー&コサックダンス
- 【イレイナゲル】 ゲル状。
- 【イレイナグール】 死んでる?
- 【イレイナ粗暴】 粗暴なショートカット。
これ全部エンドロールで流れていた名前です。
もちろんCVすべて本渡楓……アフレコ、さぞ大変だったことでしょうね。
しかもこれらのイレイナはすべて別人格といってもいい程のフリ幅を持っていて……特に「イレイナあほ」や「イレイナ厨二」はひどかった…。
イレイナしか出てきていないはずなのに、今まで観てきた中で一番にぎやかだったように思う……さすがイレイナ。
IFなイレイナの可能性
イレイナの願いって、実際には「大金持ち」になることではなく、これまでの旅でしてきた数々の選択で、「選択しなかったほう」の自分の可能性を知ることだったんですね。
でも「イレイナあほ」とか「イレイナ厨二」とか、どういった選択をすればたどりつくのか……そのプロセス、気になるなぁ。
今回、数あるイレイナの中でスポットが当てられたのはイレイナ粗暴。
彼女は時計郷ロストルフでのエステルとセレナの陰鬱すぎる闇展開で心を激しく消耗し……その精神的ダメージが癒えきらぬまま、切り裂き魔の被害にあった。
イレイナ主人公は人形から髪を取り戻せたけど、イレイナ粗暴にはその気力が残されていなかった。
国を巡る順番が変わっただけで、これだけ大きな違いが生まれるのか……。
その結果、イレイナ粗暴は他のノーテンキなイレイナ達に激しい憎しみを覚えた。
やっぱりロストルフでの出来事は、イレイナの中でもとびきり大きな出来事だったんでしょうね。
「あほ」とか「厨二」、その他のイレイナ達はこのロストルフの悲劇を経験していないんだろうなぁ……。
そんなバラエティパックなイレイナ達だけれども、自分の違う可能性について「知りたい」という思いについては共通しているんですね。
その一点こそが、ある意味イレイナの本質なのかもしれませんね。
「魔女の旅々」見事なタイトル回収!
世界線の違うイレイナ達が情報共有する様子がとても印象的でしたね。
「イレイナ粗暴」とは、結局魔力尽きるまで戦うことになったものの……ある意味、
イレイナ主人公と一番近いルートを辿ってきたということもあってか、打ち解け始めるとお互いにとても和やかな様子だった。
また、その事をきっかけに、他のイレイナ達とも情報の共有を進めることになるわけですが……最後は夢オチのような形となり、結局「あなたの願いを叶える国」が本当に実在していたのかどうかわからない状態になっていた。
ただ、この交流により、イレイナは「ニケの冒険譚」を超える自著のタイトルを考えつくんですね。
それが「魔女の旅々」……まさかここでタイトル回収されるとは。
イレイナの旅への思いがとても良く表れているように感じましたね。
おそらくイレイナはどの師匠達よりも長く長く旅を続けるんじゃないでしょうか。
彼女の名はアムネシア
今回は最初から最後までイレイナ・オンリーで終わるのかと思いきや……最後の最後で新たなキャラクター・アムネシアを投入してきましたね。
イレイナはこのアムネシアという少女とともに旅をすることになるそうなのですが……これは第2期に期待していい、と解釈してもいいのかな……?
ちなみに「アムネシア」という言葉は現代でいうところの「記憶喪失」や「健忘」を意味するとのこと。
彼女の登場シーンでは一心不乱にペンを走らせていたり、書籍化された「魔女の旅々」を持ち歩いている描写があったことから、彼女の生い立ちが気になって仕方がない……。
はやく、イレイナとアムネシアの旅々が見たいものです。
まとめ
アニメ「魔女の旅々」第12話(最終回)「ありとあらゆるありふれた灰の魔女の物語」を視聴した感想について書きました。
アニメ第1期も残念ながら今回で最終回を迎えたわけですが……個人的には今季のアニメの中では一番のお気に入り作品でしたね。
「魔女の旅々」は1話1話の振り幅が広く、いろいろとチャレンジしている面もあり、次の回の展開がまったく読めない楽しみがとても心地よかったですね。
また、1クール通して、クオリティも非常に高く、中でも「民なき国の王女」と「遡る嘆き」は出色の完成度だったと思います。
そして今回の最終話では、自分自身との対話という形での「魔女の旅々」タイトル回収……からの次の旅への伏線張りと来ましたからね。
できるだけ早い時期での第2期の放送に期待したいところです。
以上、アニメ「魔女の旅々」第12話の感想でした!
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