アニメ「魔女の旅々」観てますか?
今回のタイトルは「二人の師匠」
前回と違って、今回のお話はとても安心・安全です。
心置きなく楽しめますよ。
ブツ運ぶサヤ
前回の陰鬱展開の闇深さに大きなメンタルダメージを負ったわけですが……今回は冒頭からサヤさん登場ということで、なんだかホッとさせられましたね。
今回のサヤのお仕事は正体不明のブツの運搬……ガキの使いのような簡単なお仕事とのこと。
サヤの口ぶりから見るに、こういう楽な仕事はグータラな師匠の好みみたい……でも今回はシーラは休暇ということでサヤが行くことになったんですね。
サヤは中身を見ないと断言してはいたものの……これ絶対見てしまうヤツですよね。
逆に見なければサヤじゃない。
シーラとフランは姉妹弟子
シーラとフランってイレイナ母・ヴィクトリカの姉妹弟子だったんですね。
今回のシーラの休暇は姉妹弟子であるフランとのふたり旅が目的ということで、フランと合流すべく王立セレステリアの学校まで押しかける。
その際に見せたシーラのほうきが明らかに暴走族仕様でちょっと草……でも正直かっこよかった。
おそらくフランの生徒達も多少影響受けると思う……彼らの将来がちょっと心配。
シーラとフランは今でこそふたり旅するくらいに良好な関係を築いているものの……出会った当初の二人の関係は予想以上に険悪なもので。
特にシーラの尖りっぷりはレディース総長そのものでしたね。
初対面のフランに対してガンをつけて、イチャモンつけて、タバコの煙を吹きかける……フランもよく我慢したものですよね。
もちろんフランも負けじと言い返してはいましたが……この二人ほんと水と油だな……。
ヴィクトリカもこうなることわかってただろうに……絶対わざとやってますよね(笑)
そして彼女達は旅をしながら修行の日々を送るのですが……。
フランが魚料理を食べたいと言えば、シーラは肉料理を主張する……結果、ヴィクトリカに「間」を取られてパンになる。
フランが氷魔法を習いたいと言えば、シーラは炎魔法を所望する……結果、ヴィクトリカに「間」を取られて休みになる。
シーラが格闘術を習いたいと言えば、フランは弓を主張する……結果、ヴィクトリカが「間」を取ってセクシーなナイフ術を習うことになる。
ちょっと「間」の意味がよくわからなくなってきた(混乱)
きっと「ニケの冒険譚」にはこのあたりの様子も描かれているんだろうなぁ……。
骨董堂 vs 姉妹弟子
自由の街クローツでの骨董堂と姉妹弟子の戦いがとても興味深かったですね。
クローツにて無法を働く困った集団「骨董堂」を捕まえるべく、ヴィクトリカは依頼を受けることになるのですが……さすがイレイナの母だけある。
依頼内容よりも報酬を真っ先に確認し……報酬に満足した次に依頼内容を確認する……やっぱり血は争えない。
また、フランも慣れたもの……ヴィクトリカの心の機微をとても正確に読み取っていた……さすが姉弟子だけのことはある。
本来ならば、魔女であるヴィクトリカ本人が依頼をこなすのが筋なのでしょうが……今回は仲睦まじくない姉妹弟子二人に破門を賭けて仕事を丸投げしてしまう。
投げた本人、ニコニコしてるけど随分とエゲツないことしますよね。
依頼を丸投げされたことに戸惑うも……フランとシーラはその依頼の裏のメリットに気づいてニッコリ。
なにせ依頼に失敗したら「破門」されてしまいますからね。
自分だけが依頼を達成すれば、自然と相手を破門にできる……そんな汚い打算が二人の脳内を駆け巡る。
ただ、その打算は皮肉なことにお互いの足を引っ張りあいにしかならないんですよね……ほんと仲悪いなこの二人。
そうこうしている内に、今度は骨董堂のボスから殺害予告が出されるんですね。
「天空の城ラピュタ」のドーラを彷彿とさせるような女ボスは、巧妙にフランを誘い出し、拉致することに成功……そして監禁場所には一足先にシーラも捕まっていたという。
二人はわざと捕まって一網打尽にする算段だと言っていたけど……たぶんただの強がりでしょう。
とはいえ、この状況は二人の今までの関係を大きく変えるきっかけになるんですよね。
二人は教わったセクシー・ナイフ術を皮切りに、骨董堂への反撃を開始。
二人は見習いとはいえ、その実力はかなりのもの……多勢に無勢な状況ながらも、フランは一人で複数の相手をぶっ飛ばし、シーラは無数に撃ち込まれる弾丸をことごとく無力化していた。
今まであんなに険悪だったのがウソのように見事な連携……ヴィクトリカはこうなることを予想して二人に仕事を丸投げしたのかな……(疑問)
魔女になりたい二人の動機
シーラとフラン、二人が魔女になるきっかけに少なからず共感しましたね。
もともとシーラは独学の魔法で盗みを働いてその日その日を生きてきたわけですが……ヴィクトリカに盗みを働こうとして捕まってからその運命が変わるんですね。
それまでシーラは「魔女」という存在について知らず、ただ生きていくのに一生懸命だった。
けれどもヴィクトリカとの出会いで「魔女」という存在を知り、「魔女」になれば食いっぱぐれることもないと考えるようになるんですね。
その結果、ヴィクトリカに弟子入りを志願する。
そんなシーラの動機を聞いたフランは思わぬ形で共感する。
なぜならフランの動機も似たような理由だから。
フランが育った国には一人も魔女がいなかった……だったら自分がなればいい暮らしができるんじゃないか、と。
なんのことはない、二人は水と油のようでいて、実際にはその根っこの部分は同じだったんですね。
紆余曲折を経て、険悪だった二人がお互いに共感できるところを見つけ出す……物語としては王道かもしれないけれど、こういう展開はいつみてもいいものですね。
「星屑の魔女」と「夜闇の魔女」誕生
フランの「星屑の魔女」と、シーラの「夜闇の魔女」……この二つ名、いずれも師匠であるヴィクトリカが名付けたものだったんですね。
黒髪のフランに「星屑」を、金髪のシーラに「夜闇」を名付ける……髪にちなんで命名するなら本来ならば逆のはず。
でもそこにはヴィクトリカなりのちょっと深イイ理由があったんですね。
お互いにちなんだ二つ名を持つことは、二人がいてこそ成立するということでもある……ヴィクトリカは姉妹弟子にそんな思いを伝えたいからこそ、あえてお互いの特徴をお互いに命名した……らしい。
また、命名する場所もいいですよね……まさかイレイナの実家で二人の魔女が誕生したなんて……。
しかもこのエピソードは「ニケの冒険譚」の中でもイレイナが特にお気に入りらしいし……もしもイレイナが事実を知ったらいったいどんな反応するんだろう?
ちょっと楽しみですね。
まとめ
アニメ「魔女の旅々」第10話「二人の師匠」を視聴した感想について書きました。
今回はフランとシーラ……二人の過去について描かれていましたね。
しかもタイトルが「二人の師匠」……ダブルミーニングがなんとも憎い。
シーラとフラン、二人は何らかの関係があるとは思っていたけど……まさか同じ師匠を持つ姉妹弟子だったとは。
しかも二人の弟子、イレイナとサヤもある意味師匠と弟子に近い関係といえなくもない。
そんなイレイナとサヤが二人の師匠が大暴れした「自由の国・クローツ」に行こうとしている。
さらにサヤのブツを巡って、シーラとフランも向かってる……第1期のラストはかなりにぎやかになりそうな予感がしますね。
次回がとても楽しみです。
以上、アニメ「魔女の旅々」第10話の感想でした!
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