【追悼】さくらももこ「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」が好き

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2018年8月15日に「ちびまる子ちゃん」の作者・さくらももこさんがお亡くなりになりました。

 

享年53歳とのことです。

 

ニュースで知ったときは、ただただ驚くばかりでした。

 

一瞬「誤報」かと思い、あちこち調べてみましたが、どうやら本当の様子。

 

誤報であって欲しかった。

 

きっと神様に愛されすぎてしまったのでしょう。

 

というわけで、今回は私が最も思い入れのある、さくらももこ作品のひとつ、映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」について振り返ってみたいと思います。

 

 

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映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」

 

アニメ版 ちびまる子ちゃん―わたしの好きな歌

 

映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」は1992年に公開されました。

 

当時の私はというと、テレビで放送されているちびまる子ちゃんは時間があえばたまに視聴する程度。

 

コミックもクラスの友人に借りて読んだりはしていましたが、それほど夢中になっているわけではありませんでした。

 

そんな中、アニメ版(第1期)が終了してからしばらく経った頃、クラスの友人にさそわれて観に行ったのが「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」だったのです。

 

 

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予想を大きく上回る面白さ

 

はらいそ

 

冬休みに入ったばかりのタイミングだったため、とりあえず何でもいいから遊びに行きたかった私は、そのときは映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」自体にはそれほど感心がなく、どちらかというとその前後に立ち寄るゲームセンターで遊ぶことが目当てでした。

 

まさに「ハイスコアガール」の世界。

 

 

しかし、あまり期待せずに観た映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」は、私の予想をはるかに上回る面白さだったんです。

 

 

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それぞれの「わたしの好きな歌」が秀逸

 

1969年のドラッグレース

 

私はどちらかというとミュージカル作品はあまり好きではありません。

 

映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」のタイトルだけで「これあかんヤツや」と勝手に決めつけていたくらいですから。

 

しかし、いざ映画が始まってみるとこの「好きな歌」のシーンが面白くてとても秀逸だったりするんですよ。

 

まる子のクラスメートの花輪くんやはまじ、お父さんのヒロシなどの好きな歌が流れている間に挿入されるエキセントリックな世界観を持つアニメーションがとにかくぶっ飛んでる。

 

でも歌詞と世界観がとても合っていて、頭の中に残る残る。

 

 

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似顔絵描きのお姉さんとの交流が泣ける

 

星を食べる

 

映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」だけに登場するオリジナルキャラクター、似顔絵描きのお姉さん・木村しょう子(以下『お姉さん』)。

 

学校の図工の課題で「わたしの好きな歌」をテーマに絵を描くことになったまる子とクラスメート達。

 

まる子が選んだ「わたしの好きな歌」のテーマは授業で習った「めんこい仔馬」。

 

そんな中、出会ったのが似顔絵描きのお姉さん。

 

絵描きを目指すもののなかなか世間に才能を認めてもらえないお姉さん。

 

そんなお姉さんの幻想的な世界観に惹かれるまる子。

 

お姉さんは、この「めんこい仔馬」のことについて、授業では教えてくれなかった隠された歌詞と秘話を聞かせてくれます。

 

ここから始まる、まる子とお姉さんとの交流がとにかく泣けるんです。

 

 

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まる子「めんこい仔馬」に心を込める

 

ブギウギ伝説~笠置シヅ子の世界~

 

お姉さんから「めんこい仔馬」の秘話を聞いたまる子は、ただただのどかな日常の絵を描くのではなく、その時代背景に隠された想いを大切にし、心を込めて絵を描き直します。

 

まる子が心を込めて描いた「めんこい仔馬」は、見事に受賞。

 

そのことをお姉さんに報告しに行くまる子ですが・・・。

 

 

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お姉さんとの別れ

 

映画パンフレット さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992作品) 発行所:東宝出版・商品事業室(A4) 監督:須田裕美子・芝山努 原作・脚本:さくらももこ

 

お姉さんにはお付き合いしている恋人がいるのですが、まる子が知らない間に実はその恋人からプロポーズをされていたんですね。

 

しかしお姉さんにはなかなか決心がつきません。

 

なぜなら恋人からは「北海道に一緒に来てほしい」といわれていたからです。

 

実家の牧場を継ぐために、北海道に一緒に行く。

 

もちろん恋人のことは好きなのですが、「絵描きになりたい」という自分の夢も大切なお姉さん。

 

そこへ「めんこい仔馬」で賞を取ったまる子登場。(いいとこにきた)

 

「お兄さんはたった一人しかいないんだよ」

「北海道でも絵は描けるよ」

 

お姉さんがプロポーズを受けなければ、北海道に行くこともないので、これからも一緒にいらられる。

 

そんな気持ちをグッとこらえて、お姉さんを応援するまる子の姿はとてもいじらしくて感動的でした。

 

また、ジャングルジムに登ってお姉さんを応援するまる子。

 

「フレー、フレー、お姉さん!」

「フレー、フレー、お姉さん!」

 

もう、号泣ですわ。

 

ほんと反則。

 

その当時、劇場でここまで泣いた記憶はなかったと思います。

 

映画を観終わってからも、しばらくの間は「思い出し泣き」してました。

 

ほんと、映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」は、私にとって非常に素晴らしい作品でした。

 

 

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幻の作品になっちゃった

 

ちびまる子ちゃん~わたしの好きな歌~ [VHS]

 

映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」ですが、実は視聴が困難な状況にあったりします。

 

DVD × 製作されていない
ブルーレイディスク × 製作されていない
VHS 手に入らない
(手に入っても見れない)
動画配信 × 配信されていない

 

そもそも、なぜ「DVD」と「ブルーレイディスク」が製作されていないのか?

 

と疑問に思っているかたも多いのではないかと思いますが、おそらく次の部分がネックになっていると思われます。

 

  • 楽曲の著作権の問題
  • 軍歌「めんこい仔馬」を扱っているため

 

著作権だけならまだなんとかなりそうな気はするのですが、軍歌「めんこい仔馬」は絶対にクリアできない障壁なのかもしれませんね。

 

何とかなりませんかね?エライ人。

 

 

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さくらももこ先生、ご冥福をお祈りいたします

 

ちびまる子ちゃん (1) (りぼんマスコットコミックス (413))

 

さくらももこ作品の中で私が一番好きな映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」について書きましたが、いかがだったでしょうか?

 

少し天の邪鬼なところがあった当時の私は、最初はさくらももこさんの作品をなかなか素直に受け入れることができなかったのですが、「わたしの好きな歌」以降は貪るようにコミックスを読み漁ったものです。

 

その後ビッグコミックスピリッツで連載されたスピンオフ作品「永沢君」も大好きでした。

 

 

永沢君自体はあまり好きじゃなかったけど。

 

またゆっくりとさくらももこ作品を読み返していきたいと思います。

 

さくらももこ先生、ご冥福をお祈りいたします。

 

ほんとうにありがとう。

コメント

  1. サトゥーン より:

    こんにちは。

    ちびまる子ちゃん、わたしの好きな歌ですが
    9月27日(木)にWOWOWにて放送されるようですね。

    自分も小さい時にこの映画を観て、子供ながらに感動し涙した事を思い出しました。

    確か山田くんが傷だらけのローラだったような。

    是非、WOWOWで鑑賞したいと思います。

    • いっしゃん より:

      はじめまして、いっしゃんです。

      貴重な情報ありがとうございます。
      私の中では、さくらももこさん、といえば真っ先の思い浮かぶのがこの作品なんですよね。

      WOWOW契約してませんが、ちょっと検討してみようかと思います。