アニメ「魔女の旅々」観てますか?
第1話、第2話ととても素敵な出会いが続いたアニメ「魔女の旅々」ですが……。
今回の第3話での出会いは今までとガラっと毛色が変わります。
恐怖の花畑
美しい花畑の実態がとても恐ろしいもので驚きましたね。
今回もいつものように自身のことを花の美しさに例えてしましたが、通りすがりの花畑はそんな前フリにピッタリの美しさだった。
また、その花畑で楽しそうにする女性もまた美しく……花畑との調和も見事なものだったと思う。
そんな女性からの依頼でイレイナは花束を運ぶことになるのですが……訪れた国ではそれが大きなトラブルの元になってしまう。
妹が行方不明中の門番とは激しい口論が勃発……お互いに言葉が足りないもんだから、まったく話が進まない。
なんとか年配の門番が間に入ることにより、イレイナも事情を把握するのですが……こんな話を聞かされた後ではやっぱり花畑が気になってしまいますよね。
そして、次の国へと旅立つ前にイレイナが花畑を再訪したところ……例の若い門番がまさに花畑に取り込まれる最中だった。
あの美しい女性はすでに花の骸と化し……きっと妹さんだったんでしょうね。
また、この兄妹以外にも花束を持つ多数の人間がウヨウヨとしていたことから、さらに被害は拡大していくものと思われる。
今回は完全にイレイナ、やらかしていしまいましたね。
そんな陰鬱なオチのまま、次の国へとしれっと旅立つ……今回の旅はとても苦い記憶として残ることになりそうですね。
不幸せの瓶
陰鬱な花畑の次に訪れたのはある村長の家だったわけですが……なんともいえない重苦しい雰囲気が漂っていて、見ているこちらのほうが早くお暇したい気持ちになってしまった。
少年エミルは好きな使用人ニノのために、さまざまな「幸せ」を魔法で瓶につめてプレゼントしようとするも……イレイナの様子からするとあまりいいようには捉えていないようだった。
村長宅になかば強引に招かれて、昼食をごちそうしてもらうシーンでは、例の好きな使用人ニノがはじめて出てくるのですが……ビクビクしている彼女の様子からは、日頃から強いパワハラを受けてるような印象を受けた。
実際、エミルの父である村長は、とても親しみのわく人物とはいえず……魔女のイレイナに対しても不躾な視線を向けるなど、ふてぶてしい事甚だしい。
ニノが作った昼食にしても、イレイナの「少なめ」というリクエストに反し、大量にモリモリされた超豪華なものだった。
エミルの親切心からこの量になったんだろうけど……基本的にこの家族はあまり人の意見を聞き入れることがないのかもしれない。
ニノが水入れの瓶を割った際には、村長が有無を言わさずニノを罵倒……エミルの声に驚いたのが原因にも関わらず。
おそらくニノは日常的にこういう扱いを受け続けているんだろうなぁ。
エミルにとってのニノは好きな女の子かもしれないけど、村長からするとニノは東の国で買ったただの奴隷……しかも将来キレイになることを見越してとのことだったので、良からぬ下心も持っていそう。
そんな環境の中、きっとニノは心が休まることなんて一瞬もなかったんじゃないでしょうか。
エミルのプレゼントについても最初は一も二もなく拒否してたし……残念ながら「命令」という形で受け取らざるを得なくなってしまったわけですが。
そして、実際にプレゼントを受け取ったところ……確かにその瓶には「他人」の幸せがたくさん詰まっていた。
ニノは涙を浮かべながら、その幸せを呆然と眺めていたけれど……それで本人が幸せな気持ちになれるとは到底思えませんでしたね。
イレイナは立ち去った後で、ようやく物語の結末を思い出すのですが……その結末はやっぱり碌でもないもので……。
イレイナはその後のニノがどうなったのか、知りたくもないと言っていた。
個人的にはとっても気になるところだけど……旅をしていく上では、イレイナくらいの割り切りが必要なんだろうなぁ……と改めて実感しましたね。
まとめ
アニメ「魔女の旅々」第3話「花のように可憐な彼女/瓶詰めの幸せ」を視聴した感想について書きました。
今回のイレイナの旅は2話構成だったわけですが……そのどちらも決していい旅の思い出にはなり得ないものでしたね。
前半の花畑のエピソードは、下手すれば国の滅亡を招きかねない恐ろしいもの。
後半の幸せの瓶のエピソードは、使用人ニノがただただ可愛そうなだけのもの。
魔女の旅は決して楽しい出会いばかりじゃない、という典型的なお話だったように思います。
ここはもう早々に気持ちを切り替えて、次の旅に期待するしかなさそうですね。
以上、アニメ「魔女の旅々」第3話の感想でした!
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