アニメ「神之塔-Tower of God-」見てますか?
今回はホーを弔い、セレナが去り、歩けなくなったラヘルのために夜が塔を登る決意をするお話です。
夜の答えはクンの100点
歩けなくなったラヘルのために、塔を登ると宣言する夜……その答えはクンにとっては完全に予想外でありつつも……申し分のない100点満点なものだった。
もともと夜は塔に登ることなど二の次で、ただただラヘルに会いたかった。
そのラヘルは今、ホーに刺されたことにより、もう歩くことができなくなり……実質的に塔を登ることは不可能な状態に。
そんな状態のラヘルを夜が放っておくわけもなく……クンはもう夜が塔を登ることはないものと思い込んでいた。
けれども、訪ねてきた夜はラヘルのために塔を登ると宣言した。
すべては星を見たいと心から願う、今は歩けないラヘルのために。
そんな夜の言葉に対し……クンは自分の過去と重ね合わせる。
能力的にはクンのほうがはるかに優秀かもしれないけれど……夜はクンにはない強さと優しさを持っている。
だからこそ、クンは夜のこと気にかけずにはいられない……もちろんラークも右に同じ。
選別者同士、蹴落とし合うのが常の塔にあって……いまや夜の存在はみんなの精神的支柱になりつつあるのかもしれない。
さよならホー、さよならセレナ
自らの無力さを嘆きながら、自ら命を絶ったホー。
夜の呼びかけにより、そんなホーのために弔いの献杯を仲間達で交わし合うのですが……そこで見せるセレナの切なげな表情がたまらなく魅力的だった。
ホーとセレナは同じチームということもあったけれど……それ以上に二人とも同じ持たざる者ということもあり、特にセレナはホーに対して強いシンパシーを感じているようだった。
実際、セレナだけはホーの遺体のそばにずっと寄り添い続けていたし……自らの過去の行いを振り返るなど、生まれや境遇は違っても、多分に重なるところを見出していたのでしょうね。
ホーの死はセレナにある種の諦めと、後悔まみれの人生をやり直すきっかけへとつながり……結果、セレナは神之塔を去ることに。
そんなセレナの本心をシビスだけはしっかりと見抜いているあたりはさすがだった。
もうこの夫婦漫才を見られないのか……そう思うととても残念でならないけれど……ある意味申し分のない退場のしかただと感じました。
どうかホーの分も頑張って生きて欲しいところです。
やっぱり夜、捨てられてた
歩けなくなったラヘルが夜に本心を漏らしてましたね。
ただただ夜空の星を見たかったラヘルは……弱くて足手まといだった夜を文字通り捨てたんですね。
どうしてそこまでして星を見たかったのか……そこにどんな理由があるのかはわからない。
けれども、ラヘルは夜を捨てた……それだけは間違いなかったんですね…。
もう少し深い理由があるのかとほんのちょっぴり期待していはいたんだけど……正直ちょっとがっかりした。
確かに夜にとって、ラヘルはかけがえのない存在であることは間違いないものの……視聴者的にはもう少し納得のいく理由が欲しかったですね…。
ただ、これまであまりキチンと本心を見せてこなかったラヘルが、こうして夜に本当の事を語ることにより、これまでの疑心暗鬼な気持ちが多少なりとも和らいだのは否めない。
ようやくラヘルという人物の人となりが見えてきた感じがしますね。
ラヘルは夜を見捨てたけれど……夜は絶対にラヘルを見捨てない。
それだけは間違いないでしょうね。
疑惑の温床ユハン
今回のユハンはかなりきな臭かったですね。
ホーの死に関してはクンの策略によるところも大きいのですが……クンが策を巡らす以前からホーの心を揺るがす手紙を送った人物がいたんですね。
その筆頭として疑われているのが総試験監督のユハン。
ユガになりすましたザハードの使いに対しても、圧倒的な力を見せつけつつ、協力を申し出るなど不可解な行動を取ってたし。
どうも塔に害為すものを排除する、というルールがユハンの中にはあるようで。
その排除するものの対象の中には、夜やアナクも含まれている…?
そんなユハンに対して、クンだけでなく、同じ試験官であるレロ・ローでさえも疑惑も目を向けている。
かといって、強すぎるユハンに対抗できる人物なんて今のところいないのが現状なんですよね……。
管理者の試練
ラヘルを塔に登らせるため、夜が管理者の試練を受けていましたね。
塔の管理者の試練は、試験官が行うそれよりも難易度が高く……しかも非選別者でなければ受けられないという。
大根役者クンの計らいにより、夜はその試練を受けることとなるのですが……そこに至るまでの仲間達の反応がなんとも好ましい。
特にシビス……こいつは人の心の機微を読むことに、本当に長けている。
セレナの一件の時もそうだし……最近めきめき頭角を現してますよね。
他のメンバー達も夜の試練を快諾してくれてたし……パラキャルだけはちょっと微妙な感じだったけど。
管理者の試練……これで受からなければ、アナクあたりにしばかれそうな気がしないでもない。
とにかくラヘルのために頑張るのだ。
まとめ
アニメ「神之塔」第10話「悲しみの先に」を視聴した感想について書きました。
無力さと悲しみに満ちたホーの死は……セレナの生き方を見つめ直すきっかけになる一方で、総試験監督ユハンの疑惑を掻き立てていた。
また、ホーに重症を負わされたラヘルは歩くことができなくなるも……夜に塔を登る決意をさせた……ほんと、何がどう転ぶかわかりませんよね。
そんな夜の決意にテンション上げるクンがなんとも草だった。
次回もとても楽しみです。
以上、アニメ「神之塔」第10話の感想でした!
- 第1話『BALL』
- 第2話『400分の3』
- 第3話『正解の扉』
- 第4話『緑の四月』
- 第5話『王冠の行方』
- 第6話『ポジション分け』
- 第7話『ご飯と鬼ごっこ』
- 第8話『クンの策略』
- 第9話『片角の鬼』
- 第10話『悲しみの先に』
- 第11話『潜魚狩り(前編)』
- 第12話『潜魚狩り(後編)』
- 第13話『神之塔』
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