「除冷師煉太郎の約束」が面白かった!
「除冷師煉太郎の約束」は、週刊少年ジャンプ2017年41号に掲載された読み切り漫画です。
第12回ジャンプ金未来杯(ゴールドフューチャーカップ)エントリーNo.2として、ジャンプ本誌初登場とのことですが、作者はまだ弱冠19歳だそうですよ。
週間少年ジャンプだけは、子供の頃からほぼ欠かさず読み続けているのですが、けっこう読み飛ばしている作品もあります。(すまん)
そんな私が読み切り作品を最後まで読むことは、ここ数年あまり記憶にありませんが、今回呼んだ「除冷師煉太郎の約束」は、あっという間に最後まで読ませてくれました!
というわけで、「除冷師煉太郎の約束」を読んだ感想について書いてみました。
気になる方は、記事本文へどうぞ!
絵が上手いマンガがすき
私は基本的に絵が上手いマンガが大好きなのですが、その中でもけっこうストライクゾーンが狭かったりします。
ファールゾーンを上げると、次のような感じになります。
- 絵が上手くてもキャラに魅力を感じなかったら、読まない
- 絵が上手くても読みづらいと感じたら、読まない
- 絵が上手くても好みの絵柄じゃなかったら、読まない
- 絵が上手くても内容がつまらなかったら、読まない
・・・めんどくさい奴ですよね。
で、今回の「除冷師煉太郎の約束」関して言えば、きっちりストライクゾーンに入ってきてくれました。
- 絵が上手く、キャラに魅力を感じた
- 絵が上手く、読みやすかった
- 絵が上手く、しかも好みの絵柄だった
- 絵が上手く、内容がおもしろかった
久々の読み切りヒット。
ヒロインが印象的
まず最初に、氷の化物に襲われている高校生の女の子が登場します。
黒髪黒目と一部が白髪白目になった女の子で、今回の作品のヒロインですね。
正体不明の氷の化物にとまどう表情がナチュラルな感じで良かったです。
他にもクラスメイトとの会話なんかは、主人公の妙なサバサバ感が出ていて面白かったですね。
表情がいい
作者の画力が基本的に高いので、ヒロインが見せるいろいろな表情がとても魅力的に感じました。
- 戸惑い、驚きの表情
- きょとんとした表情
- 投げやりなサバサバした笑顔
- あきらめの表情
- 怒ったときの表情
オーバー過ぎないナチュラルな感じの表情が、個人的にはとても好みでしたね。
細いけどしっかりとした線がいい
作品の線は全体的に細めなんですが、かすれるような弱々しい線ではなく、しっかりとした線で書かれています。
私の好みの線ですね。
全体的にかすれた線で描かれた画風は、生理的にちょっと苦手なのかもしれません。
でも、かすれた線でも面白いと感じるマンガはたくさんあるんですけどね。(どっちやねん)
とにかく見やすい
「除冷師煉太郎の約束」は、細い線でしっかりと書き込まれたバトル漫画です。
バトル漫画でよくありがちだと思うのが、書き込み過ぎて読みづらい、ということ。
ページ全体を「パッ」と見て、その見づらさに「ウッ」となってしまう作品が個人的には結構あります。
しかし、「除冷師煉太郎の約束」は、しっかりと書き込みしつつも、全体的に見やすくなってるので、読んでいてストレスを感じることはありませんでした。
見やすさは正義です。
適度なデフォルメがいい感じ
「除冷師煉太郎の約束」は、どちらかというとリアルな画風に近いと思うのですが、日常シーンでときどき見せる「適度なデフォルメ」がいい味だしてるな~と感じました。
「BLEACH」のデフォルメ時に近いかもしれませんね。
個人的にはとても好みです。
敵キャラは少し物足りない
敵として出てくるのは、物言わぬ氷の巨人。
デザインがシンプルだからかもしれませんが、正直あまり強そうに見えない・・・。
主人公が過去に苦戦をしいられた相手とは思えませんでした。
せめてもう少しインパクトが欲しかった。
そこは今後に期待ですね。
主人公は紳士的なルフィ?
主人公・死島煉太郎はニコニコ笑顔のたえないイケメンモジャ頭のスカーフェイスなのですが、どことなく雰囲気がルフィに似ています。
ふだん見せる笑顔と、戦闘時の本気モードに見せる迫力のギャップが、いい感じで似てますね。
これはある意味しょうがないのかもしれませんね。
なんせ作者が生まれた時からすでに「ONE PIECE」があるんですから。
主人公の自我があまり見えない
今回の主人公・死島煉太郎は、過去に倒せずに封印するしかなかった氷の巨人を倒すことを目的としていたわけですが、それ以外の部分の掘り下げがあまりなかったため、少しタンパクな印象を受けました。
もう少し主人公の自我の部分について知りたかったです。
でも読み切りの中でそこまで掘り下げるのも、難しいですよね。
終わりかたはあっさりしてた
4年越しの宿敵・氷の巨人を倒して、女の子(JK)を無事に助け出し、めでたしめでたし。
なのですが、「え?もう終わり?」という感じでしたね。
もう少し次につながる何か特別な演出が欲しかったかな~といったところです。
しかし、今回の読み切りを連載前の「プロトタイプ」としてみると、この少し物足りない感じが、逆にいい余韻になるのかもしれませんね。
できればこの作品で連載してほしい
というわけで、個人的にはこの読み切り作品を、そのまま連載作品としてデビューしてほしいですね。
今回のヒロインの子の設定と主人公の過去を上手に広げていけば、結構な長編を描いていけると思うんですよね。
個人的には、もっとこのヒロインを見たいですね。
まとめ
「除冷師煉太郎の約束」の感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?
まだ弱冠19歳の眞藤雅興(しんどうまさおき)先生のジャンプ本誌読み切りデビュー作だったわけですが、個人的にはここ数年の読み切り作品の中では一番面白かったですね。
面白い読み切り作品を見ると、「自分も頑張らないと」というポジティブな気持ちになるからとても不思議です。
何はともあれ、今後がとても楽しみな漫画家をまた一人見つけられて良かったです。
是非頑張って連載を勝ち取って欲しいですね!
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