コミックス「これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~」第1巻のKindle版を買いました。
久しぶりの表紙買いです。
原作小説のコミカライズとのことですが、私は未読。
ちなみにこの記事を書いている時点では原作小説は4巻まで発売されているようです。
というわけで、今回はコミックス「これは経費で落ちません! ~経理部も森若さん~」第1巻を読んだ感想について書きますね~。
好きな言葉は「イーブン」。森若沙名子、27歳、彼氏なし
主人公の森若沙名子は天天コーポレーションの経理部に所属する、経理一筋のOL。
- 年齢は27歳
- 彼氏なし
- 好きな言葉は「イーブン」
経理という仕事柄、「入ってくるお金」と「出ていくお金」が「5分と5分」の「プラマイゼロ」であることが望ましい森若にとって、「イーブン」という言葉はとても重要な意味を持つものなんでしょうね。
「イーブン」にこだわる森若は、未提出の領収書の催促に、その人のパソコンの電源ボタン部分にフセンにテープ止め、という方法を駆使するなど、まさに「スキのない」ことでも有名。
ビジネスとプライベートの境界はきっちりと引き、自らの生活においても過不足のない完璧なルーティーンが組み込まれるなど、その存在そのものにもつけいるスキがありません。
その影響か、27年間、彼氏ができた経験はなし。
でもいいじゃありませんか。
上司や後輩から頼りにされていることから、森若は社内でもしっかりと評価されているようですし、他の社員から多少恐れられている部分はあるものの、人間関係も良好。
森若は会社にとって非常に貴重な人材だと私は思います。
というか、こういう人って妙に気になりませんか?
領収書の裏には人間ドラマが隠されている
会社でもプライベートでも過不足のない「完璧」な毎日を過ごす森若には、数々の領収書が持ち込まれます。
そんな中、営業部の若きエース山田太陽から持ち込まれた1枚の領収書。
¥4800- たこ焼き代
経験上、だいたいの社員は入社してから少しずつズルくなっていくことを知っている森若は、様々な推測を立てていくのですが、続いて持ち込まれた
¥14,800- テーマパークのチケット代
の領収書や、社内のゴシップガールのキリカの話を聞くことで、徐々に私的な使い込みへの疑いを深めていきます。
もしもそのような不正が本当に行われているのであれば、経理としては見過ごせません。
また経理という立場以上に森若にとっては、そんなイレギュラーな出来事で完璧なルーティーンを崩れてしまってはたまったものではありませんからね。
面倒ごとは好まない森若は、他に余罪がないことを祈りつつ、営業の裏取りをしていくのですが、そこには予想だにしない理由があったことを知ることになります。
一般的には用途の怪しい不審な領収書には、悪いイメージが浮かぶことのほうが多いですが、この作品に関しては、人間の善意から引き起こす予想外な結末が用意されていることが多いので、エピソードごとの読後感も清々しいものがあります。
領収書の裏に隠された人間ドラマを、少しサスペンス風に描かれている点も面白いですね。
イレギュラーに弱い森若沙名子27歳
過不足のない完璧なルーティーンをこよなく愛する森若は、27年間、一度も彼氏ができた経験がありません。
会社の同僚が結婚することになった話を聞き、最近は急な出費や休日返上といった「イレギュラー」な出来事が立て続けに起き、早く愛すべき完璧な生活に戻すことをあらためて決意する森若。
しかし同僚がふと口にした「タイミング」という言葉に、自分の生活にふと疑問を抱くことになります。
森若
大事な「タイミング」が消えてしまうの・・・?
森若のこよなく愛する「完璧な生活」では、他人がつけ入るスキがほとんどないため、大事なタイミングを自ら消してしまっているのではないか?
そんな帰り道、汗だくになってまで森若を待ち構えていたのは営業部のエース・山田太陽。
社内でも話しかけるスキさえ与えてもらえない山田は、勇気を出して森若に対して好意を伝えようとしますが、このイレギュラーな状況に森若は全力で逃走してしまいます。
そのままの勢いで電車にかけこんだ森若、ドキドキが止まりません。
森若
処理できないっ!!!!
毎日完璧なルーティーンの中、規則正しい生活を好んで送り続けてきた森若にとって、こんな予想外な「タイミング」を冷静に処理できるわけなんてないんですよね。
しかし、人生なんてこんなもんです。
このイレギュラーな出来事があるからこそ、面白くもあり、苦しくもある。
この二人の今後の展開がとても楽しみですね。
森若がデレるところが見てみたい。
まとめ
コミックス「これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~」第1巻を読んだ感想について書きましたが、いかがだったでしょうか?
思わず表紙買いしてしまった「これは経費で落ちません!」ですが、独特の絵柄とコマ割りで、表紙とは少しイメージが違うな~とは感じたものの、マンガならではの表現でわかりやすく描かれているので、とても読みやすかったです。
コミックス版の第1巻は、原作小説1巻の第1話~第3話までを描いているそうです。
原作小説もこの記事を書いている時点では4巻まで発売されているそうなので、ちょっとポチってみようかな。
続きが気になるわ。
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