「教場」はフジテレビ開局60周年特別企画として制作されたスペシャルドラマ。
木村拓哉が演じるのは白髪頭の警察学校教官……見るからに冷酷そうでとにかくインパクトあるんですよね。
少し若作りしていた「グランメゾン東京」や、一匹狼的な刑事を描いた「マスカレード・ホテル」とは随分と違った印象ながらも、その分奥深い役どころだったように思います。
というわけで、今回はドラマ「教場(前編)」を視聴した感想について書きますね~。
常に意識してしまう圧倒的風間感
#教場 ポスタービジュアル解禁しました‼️風間教官初お披露目!
今まで見たことのない木村さんの姿かと…✨放送は1月4.5日の二夜連続‼️お楽しみに!公式HPも新しくなりました👮♂️https://t.co/89KVVI8BKx#風間教場 #木村拓哉 #ポスター解禁 #後ろの生徒たちの表情にも注目 #1月4日5日 #二夜連続 pic.twitter.com/11WUGxlxhg
— 【公式】「教場」60周年特別企画 (@kazamakyojo) 2019年10月30日
木村拓哉演じる風間教官の存在感がすごいですね。
とにかく素性が気になって仕方がない……本人が登場していなくても常にその場の空気を支配してるような「風間感」がたまらなくいいんですよ。
決して派手な演出をしているわけではないんですけど、警察学校という非日常的な閉鎖空間の中でさらに異様な空気を出し続ける様子が伝わってくるんですよね。
規律でガチガチに縛り付けるわけでなく、どちらかというとある程度生徒を自由に泳がせることによって、一人一人をじっくりと観察し、「ふるい」にかける……。
逆に「ふるい」にかける一方で、明らかに目をかける生徒もいるわけで…そのあたりの匙加減がとにかく独特で絶妙なんです。
物語自体は比較的たんたんと進んでいくものの、気がつくと「次! 次!」というふうに「もっとちょうだい」状態になってる自分がいるんですよね。
途中まったくダレることなく、あっという間に見終わってしまいました。
前編を見ただけでは、まだまだ風間という人物がよくわからないものの、引き込まれることだけは間違いない……あのキムタクがこういう役を演じるのか…。
前日に放送された「マスカレード・ホテル」や「グランメゾン東京」とはまた違った魅力があってとてもよかった…。
後編の風間が楽しみすぎる。
大島優子が好演技
撮影合間にリラックスモードで話してる #大島優子 さんと #葵わかな さん発見!2人共怪しげな視線を送っております…このシーンは今夜の前編!どこのシーンか探してみてね🙋♀️
教場の前にナゾ画像、事前番組、ドレミファドンもあります‼️#教場 #木村拓哉 #川口春奈 #西畑大吾 #富田望生 #和田正人 #今夜 pic.twitter.com/HRLO0Rfemt— 【公式】「教場」60周年特別企画 (@kazamakyojo) 2020年1月4日
大島優子が演じる楠本しのぶが良かったですね……とても好演技だったと思います。
最初は全然大島優子だと気づかずに見てたんですけど、役どころとしての美味しさもあってか、生徒達の中では一番印象に残りましたね。
岸川(葵わかな)と仲睦まじい様子を見せながらも時折見せる暗い一面も良かったし、風間教官に助けられてから徐々に心境が変化していく描写も良かった。
演技の振り幅が大きい役どころではあったけれど、その分生徒達の中では飛び抜けた存在感があったと思います。
今後、楠本が風間とどのような絡みを見せていくのかも気になるところです。
雰囲気や所作がリアル
手帳!
の号令で一斉に手帳を取り出している風間教場のみなさん👮♂️✨
この伏してる感じとか、角度とかなんだかカッコいいですよね〜❗️
そう思うの公式だけですかね?皆カッコいいですよね!?#風間教場 #木村拓哉 #風間教場 #ビシッとバシッと #制服もえ #2020新春 #二夜連続 pic.twitter.com/qXt37ldDM4— 【公式】「教場」60周年特別企画 (@kazamakyojo) 2019年7月13日
警察学校が舞台ということで、警察学校の日常も描かれているわけですが、教官や生徒達の雰囲気や所作がとてもリアルに感じられました。
特に教練の授業風景や、敬礼の所作、そして生徒達が寝泊まりしている宿舎の様子など……これはかなり綿密に取材されたのではないでしょうか。
特に敬礼の所作については、他のドラマや映画作品に比べてかなり忠実に再現していたように思います。
敬礼の手の角度や速度、タイミングもそうだし、何より着帽している時としていない時での敬礼の違いについてもキチンと描かれてましたからね。
そもそも帽子をかぶっていない時に手を上げての敬礼なんて絶対にありえない…。
もちろん敬礼以外の細やかな部分においても忠実に再現できているように感じましたし、何よりも今どきの警察学校の雰囲気が今までに見てきたどの作品よりもよく出ていたように思います。
ふるい落とすことの大切さ
本日❗️風間教場生徒役が発表されました🕺🏻✨✨一癖も二癖もある生徒をこの方々が演じてくれて公式は嬉しい限り❗️みんなの化学反応が楽しみでなりません❗️
よろしくね😚#教場 #風間教場 #木村拓哉 #工藤阿須加 #川口春奈 #林遣都 #葵わかな #井之脇海 #富田望生 #味方良介 #村井良大 👮♂️ pic.twitter.com/1WnxlNHv5o— 【公式】「教場」60周年特別企画 (@kazamakyojo) 2019年6月19日
ドラマ「教場」では、一人前の警察官を育てることよりも、いかにして不適格な人物をふるい落とすかに重点を置いているように思いました。
できるだけ早い段階でふるい落としたほうが、お互いのためになる…とくに風間の中ではそういうルールがしっかりと出来上がっているんじゃないでしょうか。
筆記試験や面接だけでは見抜けない事は確実にある……そう考えると警察学校は試験の延長にあるともいえますよね。
平田(林遣都)のような生徒はおそらく風間が手を下すまでもなく途中で脱落した可能性は高かったと思う……だけどもし仮にそのまま警察学校を卒業することになってしまったら?
他人に依存する習性がある岸川(葵わかな)が、もしも依存状態から抜け出すことなく現場に配置されてしまったら?
人懐っこさと狡猾さを併せ持つ調達屋の樫村(西畑大吾)なんて、風間が気が付かなければさらに重大な事態を招いたかもしれない…。
風間がふるい落とした生徒たちは一見、重大な過失がなさそうな印象を受ける一方で、これからの長い警察官人生を考えた場合には重大なリスクが懸念される者ばかり。
風間のふるい落とし作業はある意味、病気になる前の「未病」状態で予防する名医の処方箋のようにも思えてくる。
その時の風間の胸中にはどのような思いがあるのかはわからないけれど、ふるい落とすことの大切さだけはしっかりと伝わってくるものがありました。
まとめ
ドラマ「教場(前編)」を視聴した感想について書きました。
前日の映画「マスカレード・ホテル」に続く、木村拓哉主演作品第2弾ということと、これまでとはずいぶんと毛色の違う役どころということで、それなりにハードル高めで視聴したわけですが…。
想像していた以上に面白かったですね。
今どきの警察学校を忠実に再現しつつも、風間教官が持つ異質な空気感によって、まったく別の空間へと形成されていくような……そんなちょっとした変化が見ていてとても心地良い……そしてひたすら次が気になるという。
冒頭から終わりまでとにかくグイグイ引き込まれる作品だったと思います。
はやく後編が見たいです。
以上、ドラマ「教場(前編)」の感想でした!
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