アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」観てますか?
今回はアイの家庭が急展開。
理不尽な大人の事情と、掴みどころのないアイの不安定な心情に注目です。
まさかのタイトル回収
「ワンダーエッグ・プライオリティ」……まさかのタイトル回収来ましたね。
アイ達がエッグ世界で成果を上げ続けてきたことにより、「ミテミヌフリ」が「アンチ」へとパワーアップ。
下手をするとボスキャラであるワンダーキラーよりも手強いとのことで、今回はエッグ少女の防衛は一旦ペンディングされるなど、どうやらアイ達は新しい局面を迎えつつあるようでした。
そんな中、4人の少女達が口にしたのは「ワンダーエッグ・プライオリティ」。
詳細な意味については語られてはいなかったけれど、ニュアンス的なものは十分に伝わってきた。
というか、タイトル回収されるとは全然思ってなかったので、個人的にはちょっと嬉しかったですね。
ママ達とか言うな
アイのママさん、今回のやり方はちょっとずるい感じでしたね。
確かに沢木先生とママさんとの様子からは、いつかそんなこと言い出すんじゃないか、というような雰囲気があったけれど……今回のような不意打ちめいたママさんのやりかたはあまりいい印象ないですよね。
昼はオムライスで釣り、夜はすき焼き……アイの「特別」という指摘もわかっていながらやり過ごし、沢木との対話を勧めるも、すき焼きを一緒につつくことは一切言わない。
また、沢木も風呂上がりのアイの部屋に突然に入って挨拶するなど、デリカシーゼロ。
そして沢木同伴の夕食では頭文字に「ママたち」をつけ「お付き合い」とか言いなさる。
アイの同意なしには付き合わない、という言い回しもある意味アイに責任を押し付けているように思えるし……何より沢木本人がいる前でいきなり打ち明けられても、答えようがないでしょう。
個人的には「ママたち」という言葉にザラついた気持ちにさせられましたね。
なんとなく旦那と別れた理由がわかるような気がした。
スキップして暴れるアイと沢木陰謀説
ママの突然の告白は、アイをかなり不安定化させているようでしたね。
るんるんなスキップから一転して、暴れて、やりすぎてガラスを割ってしまうアイ。
話せば長くなるアイの事情を知った三人は、それぞれの立場からアイと沢木に関する考えを次々と述べるのですが……。
沢木の身内である桃恵は、アイと親戚になることを手放しで大歓迎……そのウキウキする様子は桃恵史上最高に女子っぽかったですね。
一方で、リカとねいるは沢木に対し懐疑的。
ねいるはアイの心情について的確に理解を示す一方で、「オッカムの剃刀」を例に持ち出し、アイ自身でさえ思いもよらなかった感情の動きについて指摘していた。
リカは「沢木の本当の狙いがアイにある」説に強く言及……年下の内縁の夫が引き起こす数々の問題点についてオブラートを包まずに言うもんだから、オジサマを信じて疑わない桃恵を完全に怒らせていた。
個人的にはリカの陰謀説が一番しっくりくるのですが……いかんせんここばかりはアイの本当の気持ちがわからないことには何とも言えない。
くっそかわいいポマンダー
「ミテミヌフリ」から「アンチ」へとバージョンアップしたことにより、アイ達はこれまで以上の苦戦を強いられることになるわけですが……アイ達はアカ&裏アカの計らいによりクッソかわいいポマンダーを授かることになるんですね。
くっそかわいいデザインでリカと桃恵の心を瞬時に掴んだこのポマンダー……希少なサポートアイテムというだけあって、「アンチ」に対抗するためにとても有効なものなんですね。
ポマンダーからは「アンチ」を好物とする守護獣のようなものが出てくるんですが……これが思ってたんとなんか違う。
リカはイケメンの男の子を想定していたようなんだけど……実際に出てきたのはヘビにカメにワニにカメレオン……爬虫類ばっかりやん。
少女たちの反応もあまりよくなく……不服そうなねいるの表情や、リアクションにこまるアイの様子がなんとも印象的だった。
とはいえ、この爬虫類たち、アンチに対しては非常に有効で、アイがエッグ世界で呼び出したカメレオンのレオンくん(さん?)は、アンチ達を美味しそうにパクパク食べていましたね。
嫉妬や羨望といった負の感情は、この爬虫類達にとっては美味なる食事のようですが……果たしてこんなものを食べ続けてまともに成長するんだろうか?
とても気になるところです。
死人よりも生きた怨念のほうが怖い
今回のエッグ少女・ヤエちゃんは、いわゆる「見える人」なんですね。
彼女は霊や怨念といった、常人では見えないものが見えるわけですが……彼女が生前もっとも恐れていたのは生きた人間の怨念だったんですね。
彼女の見える体質は、その特性ゆえ周りに理解されることがない……入れられた病院には入院中の生きている人間の怨念が渦巻いており、容赦なく彼女の心の中に流れてくる状況だったんですね。
これは本当に恐ろしい……なにせこの恐怖は自分だけにしかわからないんだから。
見えない敵にアイの首が絞められる描写……インパクト強かったなぁ…。
とはいえ、ヤエの数珠を得てからはアイにもしっかりと敵の正体が見えることとなり……エキセントリックな姿をしたワンダーキラーを一撃で仕留めていましたね。
ワンダーキラーは見た目とは裏腹におそらく幼い少女のようだったけど……彼女については深く語られず、あっけなく消失していた。
また、助けたエッグ少女ヤエちゃんについても、アイの心からの理解と共感を得られたことにより、無事自分の世界へと消えるなど決着がついてからの展開はいつも以上にサバサバとした印象でしたね。
アイの気持ちがよくわからん
今回のアイはエッグ世界よりも現実世界での出来事のほうがショッキングだったわけですが……正直なところ沢木に対するアイの気持ちがさっぱりわかりませんでした。
特に最後の「学校に行く」宣言……このシーンにおけるアイの本当の気持ちってどこにあるんだろう?
最後のシーンで沢木と相対しているときのアイは、どこか吹っ切れたような迷いのない顔をしていたわけですが、どの「迷い」が吹っ切れたのかは正直よくわからない。
沢木に対する「好き」という気持ちに正直になったのか。
学校に行くことで沢木ととことん向き合う覚悟ができたのか。
沢木と小糸の関係を徹底的に追求するのか?
母と沢木の仲を応援するのか?
あるいは逆なのか?
すべては「学校に行く」という言葉に集約されてるんだろうけど……アイが意図するところがいまひとつ絞りきれない…。
でもこういうミスリードを誘うような紛らわしい展開は、個人的には嫌いじゃないですむしろ好き。
次回がとても楽しみですね。
以上、アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第6話「パンチドランク・デー」の感想でした!
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