アニメ「魔女の旅々」観てますか?
「魔女の旅々」はGAノベルから発売中の同名小説が原作で、2018年にはガンガンコミックスUP!にてコミカライズもされている人気作品。
今回のアニメ化をきっかけにこの作品を知る人も多いと思われますが、かくいう私もその口でして……ぶっちゃけこのわかりやすいタイトルに強く惹かれるものがありました(笑)
というわけで、今回はアニメ「魔女の旅々」第1話「魔女見習いイレイナ」を視聴した感想について書きますね~。
美しい色使いと光あふれる世界観
この作品……何よりもまず惹かれたのが、作品全体を彩る美しい色使い。
「魔女の旅々」は中世ヨーロッパを彷彿とさせるような緑あふれる景色が多く描かれているのですが、緻密に書き込まれた美しい森や、生活感あふれる主人公の家の中など、見ているだけで引き込まれるシーンがたくさんある。
また、キャラクターへの光のとり方がかなり独特……背景の美術と組み合わさると、もうそれだけでかなり美しい……「ハクメイとミコチ」を彷彿とさせるものがありますね。
町並みの描写も好奇心をそそられるし、滝の流れも美しい……隅から隅まで制作陣の強いこだわりと意気込みが感じられますね。
今回の第1話では主人公の近隣が舞台となっていたわけですが……この作品はタイトルどおり、各地を旅してまわる物語。
第2話以降では、また趣の違う美しい景色が見られると思うと……もうそれだけで期待させられてしまいますね。
星屑の魔女フラン
今回の第1話は……申し訳ないけれど、星屑の魔女フランが完全に主人公を食っていたと思います。
主人公のイレイナも確かに魅力的なキャラではあるのですが……星屑の魔女フランはその謎の多さと、不思議な言動、CVも花澤香菜ということもあってか、かなりインパクトが強かった。
蝶と戯れている姿はどこか危ない感じだったし、主人公をわざと雑用でこき使い続けても、不思議と憎めない愛嬌があった。
また、イレイナのご両親との会話シーンでは、簡単にお金になびく様子を見せるなど、見た目によらず案外俗っぽい一面を持ち合わせてるところに、妙な親しみを感じました。
大人としてはちょっとポンコツな印象を見せつつも……魔女としては一流の腕を持っている……実際彼女はとある国のエライ地位の魔女でもある。
そんなギャップが彼女の魅力をさらに引き立てているんですよね。
魔女見習いのイレイナとは、師匠と弟子という関係ながらも……二人で過ごす修行の日々は、どちらかというと仲のいい姉妹のような印象を受けた。
おそらく今回の1話以降、彼女の出番はほとんどないものとは思われるのですが……できればちょいちょい登場してくれると個人的にはとても嬉しい。
星屑の魔女フランはそんな魅力を持つキャラクターだったと思います。
我慢をするな
「魔女の旅々」の主人公イレイナは、平和国ロベッタにて最年少「魔女見習い」となるのですが……「魔女」となるためには他の魔女に弟子入りして認められなければならない。
でも残念なことに、ロベッタの魔女はそんなイレイナをよく思っておらず、誰も弟子に取ろうとしない……こういう閉鎖的なところがいかにも魔女っぽく感じるなぁ。
幸い、両親の裏取引(?)のおかげで、イレイナはフランに弟子入りすることが叶うのですが……弟子として過ごす日々は思ってたんと全然違うものだった。
魔女になるべく努力し続けてきたイレイナは、最年少で魔術試験に合格したものの……挫折を知らずにきたせいか、少し自信過剰なところがある。
星屑の魔女フランは、そんな心配をした両親の依頼により、イレイナに適切な挫折を経験させようとしたわけですが……。
イレイナはそんな試練をずっと我慢して耐えてしまう。
逆に我慢の限界に来たフランは、試験と称して、イレイナと魔法勝負を行うことになるのですが……この戦いが思いの外ガチなんですよね。
試験というにはあまりにも手加減が少ないような……イレイナはフランの攻撃に懸命に耐え続けるも、その実力差はあまりにも大きすぎて……結局敗れてしまうんですね。
悔し涙を流すイレイナ……そして泣かせてしまったことを本気で後悔するフラン。
動揺した師匠は、魔法の蝶を出したり、雑草で冠をつくったり、炎でお手玉をして、なんとかイレイナをなだめようとするも……どれも失敗。
落ち着かせようとして、最終的にはイレイナを抱きしめてたけど……はっきりいってフランのほうが落ち着きなかった。
イレイナはロベッタ中の魔女から弟子入りを拒絶されたことや、師匠のフランに騙され続けてきたことにひどく傷つき……そして今回の魔法勝負で痛い目に遭わされ、とても悔しい思いをした。
イレイナには努力する姿勢と、魔法の才能、耐え忍ぶ強さがある。
けれども、フランはそんなイレイナに「我慢するな」と言うんですね。
ふつう大人は子供に対して「我慢しろ」というものですが……人並みはずれた我慢強さを持つイレイナの場合、その「我慢」こそが欠点だとフランは言う。
これは目からウロコですよね。
それからのイレイナは言いたいことをしっかりと言うようになり……そのとばっちりはバッチリとフランへ飛び火するようになるわけですが……。
二人の師弟関係はよりよい形へと昇華された結果、1年後には無事に「魔女」へと認められた。
ついた二つ名は「灰の魔女」……髪の色とカッコいいというだけのペラッペラな理由ながらも……イレイナにはとてもよく似合ってると思いました。
そう、私です。
イレイナの口グセ「そう、私です」……聞いてるとこっちもクセになりそうな良いフレーズですよね。
晴れて「灰の魔女」となったイレイナは、ついに旅立つことになるのですが……わんわんと泣きじゃくるお父さんとは対照的に、お母さんがなんと堂々としていたことか。
旅立つにあたり母が出した3つの条件も、子を想う親として至極まっとうなものだったし……フランが会いたかった人というのも、おそらくはこの母親だったんじゃないのかな?
そんな母の遺伝子を色濃く受け継いだイレイナは……3年の旅を経てなお、自分で自分を「美貌の魔女」と言い切るメンタルの強さを持ち続けてる。
そんな彼女の「そう、私です」には、病みつきになる魅力があると思う。
まとめ
今回はアニメ「魔女の旅々」第1話「魔女見習いイレイナ」を視聴した感想について書きました。
「魔女の旅々」……そのタイトルに惹かれるまま、今回第1話を視聴することになったのですが……予想以上に作り込まれた世界観と、キャラクターの魅力にただただ脱帽するばかり。
第2話からはいよいよ本格的な旅が始まるということもあり、ますます期待が高まります。
次回がとても楽しみですね。
以上、アニメ「魔女の旅々」第1話の感想でした!
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