「ハイスコアガール」のエンディングテーマ曲「放課後ディストラクション」を今更ですがダウンロードしました。
ハイスコアガールは放送が深夜帯のため、いつも録画しているのですが、オープニング、エンディングともに毎回しっかりと観てしまいます。
OPでテンションを高め、本編で大いに楽しみ、EDで心地よい余韻にひたる。
そんな楽しいひとときを毎週楽しみにしているのですが、外出先でもその余韻を味わいたいがために、「放課後ディストラクション」をゲットした次第です。
というわけで、今回は「放課後ディストラクション」の感想について書きますね。
ハイスコアガール・大野そのもの
どこかつかみどころのない歌詞と、不思議なメロディ、そしてあどけなくも透明感のある歌声。
歌詞を見ながら「放課後ディストラクション」をはじめてフルコーラスで聴いたときに思ったのは、「これ、大野そのものやん!」。
ハイスコアガールのEDを見ていたときは、歌詞についてはそこまで気をつけて聴いていなかったのですが、まさかここまで大野に寄せて作られた歌だったとは。
歌詞を勝手に解釈するよ
「放課後ディストラクション」は、ハイスコアガール・大野のことをとても的確にあらわしていると思うんですよね。
人によって解釈のしかたはさまざまだと思うのですが、私なりの解釈を書いていきますね。
というわけで「放課後ディストラクション」の歌い出し部分から順番にいきますよ。
10カウントで終わる 世界はモノクロだった
10カウントで終わる
世界はモノクロだった
「10カウントで終わる」については後で解釈するとして、まずは「世界はモノクロだった」から。
「世界はモノクロだった」はまさに大野が日常で感じている世界そのものなんでしょうね。
現にハルオは、クラスメイトにちやほやと囲まれている大野を見て「キュークツそう」と言い表しています。
さすがハルオ。
次の歌詞で大野にとっての「世界はモノクロ」の理由について表現されています。
大野の世界が「モノクロ」な理由
朝の鍛錬 いちにのさんしで
ゴーゴー 学校 コケコッコー
「朝の鍛錬」はきっと家庭教師の業田萌美(ごうだもえみ)と武道の稽古に励んでいるのでしょう。
学校に登校するまえに鍛錬しているようですから、相当早起きしているものと思われます。
きっと「コケコッコー」とニワトリが鳴きはじめるよりも早い時間なんでしょう。
NASAの陰謀 しのごの言わずに
東京観光 大統領
「NASAの陰謀」とは大野の両親の教育方針のことでしょうか。
「しのごの言わずに」大野はちゃんと従ってますしね。
「東京観光 大統領」は自分の住むところの自由を選べないことや、将来の結婚相手などを示唆しているのでしょうか?
登下校は高級車で 挨拶はごきげんよう
ジョンレノンは殺されたの
退屈な授業 エスケープ気取って
「登下校は高級車で」は、歌詞の通りしっかりとじいや(パチンコ中毒)に送迎してもらってますよね。
「挨拶はごきげんよう」については、無口な大野は口にすることはないでしょうが、きっと「お嬢様」を演じていることを皮肉っているのでしょう。
「ジョンレノン」については、たぶん大野自身のことを揶揄しているのかな。
「ジョンレノンの反戦活動」は、きっと大野にとっての「退屈な授業 エスケープ気取って」に相当するのかも。
モノクロの世界が色づく
10カウントで終わる
はずだった 世界が色づく
大野にとっての「10カウントで終わる」はゲーセンでの楽しいひとときのことなんじゃないでしょうか。
業田先生の厳しい稽古から逃げ出してゲームをプレイする時間は大野にとっては「10カウントで終わる」ほどに短く感じられるものだったのかもしれませんね。
しかし「はずだった」のあとに「世界が色づく」とあります。
「モノクロ」だった大野の「世界が色づく」。
その理由が次の歌詞で表現されています。
エンカウント!
エンカウントで コンティニュー
小さな革命だった
「エンカウントで コンティニュー」これはもう間違いなくハルオとの出会いでしょう。
大野にとってまさに「小さな革命だった」んですね。
放課後ディストラクション
放課後ディストラクション
大野にとってハルオとの出会いは、まさにモノクロの世界が色づくほどの衝撃だったのでしょう。
ここで挿入される「放課後ディストラクション」は、大野の喜びを表しているようにしか思えません。
それでも鍛錬・レッスンは続く
(朝の鍛錬 いち・に・さん)晩ごはんは
(朝の鍛錬 いち・に・さん)フルコース
(午後のレッスン に・に・さん)通信簿は
(午後のレッスン に・に・さん)5・5・5
ハルオとの出会いで世界に色づいた大野ですが、業田先生による鍛錬・レッスンは続きます。
しかし、以前よりはポジティブな印象を受けますね。
ワンコインで世界を救う
(おやすみ前の さん・に・さん)ワンコインで
(おやすみ前の さん・に・さん)世界を救う ヒーロー気取って
朝の鍛錬・午後のレッスンをこなし、「ワンコインで 世界を救う」つまり、放課後にゲーセンで遊ぶことを楽しみにしながら眠りにつく。
もちろん遊ぶ相手はハルオ。
毎日がモノクロの世界だった大野ですが、明日がくることに楽しみを覚えるようになったんですね。
その様子を表しているのが次の歌詞です。
未来の始まり
10カウントで止まる
はずだった 時間はいまでも
1000ラウンドへ 更新中
未来の始まりだった
10カウントで終わる
はずだった 世界が色づく
エンカウントで コンティニュー
小さな革命だった
大野にとってささやかな楽しみだったゲーセンは「10カウントで止まる」とても儚いものでした。
しかし、ハルオの存在がその「10カウント」という制限をブッ壊し、大野にとってのかけがえのない楽しい時間はまさに「1000ラウンド」へと「更新中」。
大野家の方針によって、自分の時間だけでなく、自分の将来までガチガチに固められてしまった大野にとっては、まさに新しい自分の未来の始まりのように感じられたのでしょう。
「放課後ディストラクション」は大野が歌ってるに違いない
私は最初「放課後ディストラクション」は「大野のことを歌った」歌だと思いこんでいましたが、何度も繰り返し聞き続けるうちに、「大野が歌っている」歌だと思うようになりました。
というか、大野が歌っているに違いない。
無口で決してしゃべることのない大野ですが、「放課後ディストラクション」は大野が歌ってるに違いないですよ。(やくしまるさん、ごめん)
要するに何がいいたいのかというと、
「放課後ディストラクション」は最高
ということです。
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