兵庫県伊丹市の小学生が毒ヘビに咬まれた?
しかも山にヘビを捕まえに行って?
ウソのような本当のニュースがテレビで流れているのを見た時、
「ほんまかいな」
と思うと同時に
「今時こんな子がいるんや!」
と少し胸アツで懐かしい気持ちに。
今更ですが、そんな少年について記事を書きました。
気になる方は記事本文へどうぞ!
今どきこんな小学生がいるのか!
ニュースで第一報を見たときは本当におどろきました。
今どきヘビを捕まえるために山の中に入る子がいるなんて。
しかも親にも「ヘビ獲ってくる」といって出かけたそうですし。
ヘビ捕獲宣言して遊びに出かける小学生、それを見送る親。
自分の子供時代にタイムスリップしたかのような錯覚に、あたまがくらくらしました。
今どきこんな小学生がいるんですね!
咬まれても獲った!毒蛇ヤマカガシ
出典:southernblue.cocolog-nifty.com
シマヘビとかアオダイショウならまだわかるんですが、よりによってヤマカガシ狙いだとは・・・。
ヤマカガシは私が子供のころでもそんなに見かけた記憶はなかったのですが、とにかくアイツはヤバイくらいの認識は子供ながらにありました。
ヤマカガシはもともと臆病な気性なため、あまり人前には姿を見せないため、どちらかというとよく見かけるマムシのほうを警戒していましたね。
今回のわんぱく少年(勝手にそう呼びます)のターゲットはそのヤマカガシ。
捕まえるときに左手の人差し指を咬まれてしまったものの、そのまま友人のリュックに入れ込んで見事にゲット。
咬まれながらもよく捕まえましたよね。
普通ヘビに咬まれたら怖くて振りほどいてしまうものなんですけど、よほど飼いたかったんでしょうね。
出血が止まらない!
無事にヤマカガシをゲットしたわんぱく少年と友人たちでしたが、わんぱく少年の出血が止まらないため、一度公園によって傷口を洗ったそうです。
ヤマカガシの毒はマムシの3倍、ハブの10倍も毒性が強いと言われています。
そんなヤマカガシの毒はいわゆる出血毒(もしくは溶血毒)と呼ばれるもので、強い血液凝固作用を引き起こすものです。
凝固作用によって血管の中に微小な血栓を作り出してしまい、脳梗塞や腎不全を起こしやすくなるんですね。
本来であれば、フィブリノーゲンと呼ばれる血液中に含まれるタンパク質が出血を止める役割を果たします。
フィブリノーゲン本来の働きがヤマカガシの毒による血液凝固のほうで消費されてしまうため、出血が止まらなくなってしまう、ということなんですね。
また咬まれた!今度は右手首
友人の家に戻ったわんぱく少年たちは、待望のNEWペット「ヤマカガシ」とご対面~、とワクワクしながらヘビを取り出そうとしたんでしょうね。
そこでまたもや「ガブッ」と咬まれてしまいました。
今度はわんぱく少年の右手首。
- 1回めに咬まれたのが午前10時半ごろ。
- 2回めに噛まれたのが午後13時ごろ。
合計2回も咬まれてしまった、わんぱく少年。
ヤマカガシに2回も咬まれたら相当ヤバイと思います。
一時は意識を失い、生死をさまよう
2回めに咬まれてから7時間たった20時ごろに、わんぱく少年の母は伊丹市の消防局に119番通報。
そのころのわんぱく少年はひどい頭痛を訴え、手の出血もあいかわらず止まっていなかったそうです。
病院に運ばれるも、一時は意識を失い、生死をさまよいましたが、毒の抗体と血清を射つことで、ようやく症状も沈静化。
意識を失った原因として考えられるのは、毒によって作られた血栓により、脳へ血液がまわらなくなったため意識を失ったのではないか、といわれています。
いずれにせよ助かってよかった!
奇跡のような好奇心を大切にして欲しい
このわんぱく少年たちは、今回のことで相当まわりに迷惑をかけてしまったことでしょう。
以前と同じように虫や動物を捕まえに行くこともできなくなるかもしれません。
一歩間違えれば命を落としかねない今回の出来事ですが、私はこの子達に対して全然叱るような気持ちになることはできません。
いたずら目的や悪い下心からの行動ではなく、ただ「ヘビを飼いたい」という純粋な好奇心からの行動なのですから、大目に見てあげて欲しいな。
もちろん注意すべきところは注意しなければいけませんが。
私の子供時代といえば、夏は毎日近くの川に入って、魚やカエル、カニ、ヘビを捕まえるなんてことは当たり前でした。(いちばん捕まえたのはザリガニ)
今の世の中といえば、外で遊ぶことなんてほとんどありませんし、大人もそれを望んでいないことのほうが多いでしょう。
はっきりいって「今」と「昔」では子供達の置かれた状況が変わりすぎています。
そんな状況に置かれた今の子供たちが、まさか「ヘビを捕まえ」に山に行くなんて、ある意味「奇跡」だと思いませんか?
なにかと「規制」という言葉がつきまとう現代社会ですが、今回の少年達の「奇跡のような好奇心」を摘み取ってしまうことのないよう、大切にしていきたいですよね。
まとめ
ニュースで見ただけの見知らぬ少年達に、全然関係のない大人の私が無責任に期待を寄せるのは、なんだか筋が違う気がするのですが、いかがだったでしょうか?
今回のニュースを見て驚き、心配したのはもちろんですが、あの夏の日の子供時代の思い出がバババッとフラッシュバックして、とても懐かしい気持ちになり、ホッコリとしてしまったのもまた事実。
ちょっぴり目頭も熱くなりました。
ヘビに咬まれて生死をさまよったわんぱく少年のご両親においては、さぞ心配されたことでしょう。
今回の出来事をトラウマとして封印することになるのか、昔の笑い話として上手に昇華していくのかは、私にはわかりませんが、できれば後者であって欲しいですね。
その少年の未来が楽しみです。
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