2017年8月、太平洋戦争末期に撃沈されたアメリカの重巡洋艦「インディアナポリス」が72年ぶりに発見されました。
太平洋戦争末期に極秘任務の使命を果たしたインディアナポリスでしたが、その数日後にあえなく撃沈。
多くの乗組員が犠牲となり、その艦体も発見できないまま72年。
長い年月がかかりましたが、努力のかいあって、今回発見にいたったわけですね!
このページでは、今回発見されたインディアナポリスについてもう少し掘り下げていきたいと思いますので、気になる方は記事本文へどうぞ!
インディアナポリスとは?
インディアナポリスとは、アメリカ海軍のポートランド級重巡洋艦のことです。
全長186メートル、全幅20メートル、排水量9,800トンの重巡洋艦となっています。
インディアナポリスの任務とは?
インディアナポリスは広島に投下予定の原子爆弾の部品を、テニアン島に極秘裏に運搬する任務が与えられていました。
1945年7月26日にその極秘任務を完了するも、4日後の7月30日に旧日本軍の潜水艦伊58が放った魚雷により撃沈。
1199人の乗組員のうち最終的に生き残ったのは316人だけ。
水没する前に約800人が海に脱出したそうですが、漂流中に脱水症状やサメに襲われて多くの人が亡くなったそうです。
インディアナポリスの沈没後は?
インディアナポリスがフィリピン海に沈没していることは分かっていたものの、1回目と2回目の調査では発見できず。
- 1回目の調査(2001年7月~8月)
- 2回目の調査(2005年6月)
2回目の調査時の様子はアメリカの月刊誌「ナショナルジオグラフィック」の表紙になりました。
2016年7月に新たな情報を入手。
「USS LST-779」がインディアナポリスが撃沈されるおよそ11時間前に船のそばを通過したことが判明。
この情報をもとにナショナルジオグラフィックは2017年夏にインディアナポリスを探索することを計画。
そして2017年8月18日に、ポール・アレン(マイクロソフトの共同創業者)率いる民間チームが、沈没した重巡洋艦・インディアナポリスの残骸を水深5500メートルの海底で発見したのですね。
実際に発見した場所は予想位置よりも40kmほど西に離れた場所だったそうです。
フィリピン海の海底で実際に見つけたものは?
フィリピン海の水深5500メートルの海底で今回発見したのは、あくまでもインディアナポリスの残骸の一部に過ぎません。
その残骸の一部に「インディアナポリス」と書かれたプレートが含まれていたようで、特定するにいたった、というわけなんですね。
引き続き探索は続けられるとのことなので、今後の続報が気になるところです。
まとめ
1945年7月30日に沈没してから、72年ぶりに発見されたアメリカ海軍の重巡洋艦「インディアナポリス」についてまとめてみましょう。
- ポートランド級重巡洋艦である
- 1945年7月26日に極秘任務で原爆の部品をテニアン島に運搬
- 4日後の7月30日に、日本の潜水艦伊58の魚雷により撃沈
- 1199人の乗組員のうち、生き残ったのは316名のみ
- 水没したインディアナポリスは2度の調査でも発見できず
- 2016年7月に新情報入手
- 2017年8月18日に残骸の一部を発見
- 今後も探索は継続
今回は探索し続けてようやく成果を得られたわけですが、インディアナポリス以外にも沈没した艦はまだまだあります。
信濃
扶桑
山城
瑞鶴
金剛
雲龍
大鳳
翔鶴
飛龍
蒼龍
加賀
赤城
これらの艦もインディアナポリスのように発見されるといいですね。
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