我が家の猫さんが糖尿病になってしまった!
- あんまり運動するタイプじゃなかったからか?
- それとも体が大きい(7キロ以上あるよ)からか?
- やっぱり食事に問題が?
猫の糖尿病って何が原因でなるのか?ということで調べてみました。
糖尿病などの症状などを調べるうちに、だんだんと不安になってくることもありましたが、希望もありました。
愛猫が糖尿病になってしまって心を痛めているあなたの参考になれば幸いです。
猫の糖尿病とは?
猫の糖尿病とは次のような状態のことをいいます。
- インスリンの分泌量が少なくなったり、
- インスリンに対する反応が鈍くなることにより、
- 体の細胞に必要となる糖分(ブドウ糖)を上手に取り込めなくなる
- 細胞が糖分(ブドウ糖)を受け取らないと、血液中の糖分が残ったままになる「高血糖」という状態になる
- 高血糖状態が長く続くと体のあちこちに悪い症状が出てくる
この高血糖状態が続くと、猫の元気さがどんどんと失われてしまいます。
猫の糖尿病の種類は?
猫の糖尿病はおおきく次の3つに分けられます。
1. Ⅰ型糖尿病
「Ⅰ型糖尿病」とは、膵臓がインスリンを正常に分泌できなくなるために発症するタイプの糖尿病です。
インスリン依存型糖尿病(IDDM)ともいいます。
2. Ⅱ型糖尿病
「Ⅱ型糖尿病」とは、インスリンは正常に分泌されているのに、体細胞側でのインスリンに対する反応が悪いために発症するタイプの糖尿病です。
インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)ともいいます。
3. その他の糖尿病
遺伝性や妊娠糖尿病、などⅠ型やⅡ型以外の原因により発症する糖尿病です。
また膵臓のストレスによる一過性の糖尿病もあります。
一番多いのは「Ⅱ型糖尿病」
中でも一番多い猫の糖尿病は「Ⅱ型糖尿病」です。
比率にするとこうなります。
Ⅰ型:Ⅱ型 → 1:4
圧倒的にⅡ型が多いんですね。
どんな猫が「Ⅱ型糖尿病」になるの?
ずばり、年を取った肥満で運動不足な猫です。
我が家の猫さんもⅡ型糖尿病です。
運動不足で体重7キロ超のおばさん猫(9歳)です。
最初におかしいな?と思った猫の症状とは?
うちの猫さんは、基本的にはあちこちでゴロゴロと寝そべっていることが多いです。
どこの家の猫もそんなもんですよね?
そんなうちの猫さんですが、ゴロゴロしているときの無気力感がいつもより200%増しくらいになり、同じ場所で長時間ぐったりと寝そべるようになったんです。
そして、あんまり動いてもいないのに、水を飲む量が増えて、おしっこも大量。
そういう症状が何日か続いたため、心配になった嫁が行きつけの動物病院につれていった結果が「糖尿病」。
嫁からの診断結果のLINEを見て「マジか~!」と思わずビックリしてしまいました。
多飲多尿はまだ初期症状
いつもより水をガブガブ飲んで、いつもより大量のおしっこが出る。
これは猫の糖尿病ではまだ初期症状にあたります。
では、猫の糖尿病の症状がすすむとどうなってしまうのでしょうか?
猫の糖尿病の症状が進むとどうなる?
糖尿病の症状が進むとつぎのような障害を引き起こします。
- 水を飲む量が増える【初期】
- おしっこの回数・量が増える【初期】
- いつもよりゴロゴロと寝転ぶことが多くなる【初期】
- 食べる量が増える
- 食べる量が増えているのに体重が減少する
- 糖尿病性ケトアシドーシス(吐いたり、脱水症状を起こす)
- 肝リピドーシス(肝臓に脂肪がたまって腹部がふくれて大きくなる)
- 白内障になる(眼球が濁ってくる)
特に「糖尿病性ケトアシドーシス」の症状が出始めたときは要注意です!
糖尿病性ケトアシドーシスになってしまうと、7日以内に昏睡状態などの重篤な状態になる可能性が非常に高いためとても危険です!
早急な治療が必要となりますので、そうならないためにも注意深く見守り続けてあげて下さい!
糖尿病性ケトアシドーシスの見極めポイント
糖尿病性ケトアシドーシスの症状には、次のような特徴があります。
- 果物のような甘酸っぱいにおい、あるいはネイルの除光液のようなにおいがする
- 水を飲まない
- 嘔吐、下痢が多くなる
- 脱水症状になる
- 昏睡状態になる
脱水症状や昏睡状態になると手遅れになってしまう可能性があるので、できれば「におい」や「水を飲まない」などの症状の段階で見極めてあげて下さい。
猫の糖尿病って治るの?治療法は?
犬の場合、一度糖尿病になると一生つきあい続ける必要があります。
なぜなら遺伝的な原因によってインスリンの分泌ができないケースが多いため、インスリンの投与をずっと続けなければならいなからです。
では、猫の場合はどうなんでしょうか?
猫の場合は、さきほども申し上げましたが、肥満や運動不足によるⅡ型糖尿病のケースが多いんですね。
Ⅱ型糖尿病はインスリン分泌の不具合ではなく、肥満なだらしない体がインスリンへの反応を鈍くしてしまっていることが原因でおこる糖尿病なんです。
Ⅱ型糖尿病の治療には、人間と同じように「食事療法」と「運動療法」が効果的です。
もちろん投薬も必要となりますが、適切な食事療法、運動療法とあわせて続けることで、投薬しなくてもいい状態までもっていくこともできるんですね。
寿命と思える年まで生きながらえることも十分可能で、実際にそういうケースも多くあるそうです。
で、結局治るのか、治らんのか、どっち?
猫の糖尿病は治るのか、治らないのか、ということですが、私が調べた限りでは次のとおりです。
- 膵臓のストレスによる一過性の糖尿病は「完治できる」
- Ⅰ型糖尿病(インスリン分泌不可)は「完治はしないけど、生きながらえて欲しい」
- Ⅱ型糖尿病(インスリン分泌可)は「完治はしないけど、寿命を全うできることがある」
糖尿病の種類によって、糖尿病の治る、治らないは分かれる、ということですね。
まとめ
我が家の猫さんが糖尿病になってしまったので、あわてて自分なりに調べてみたのですが、いかがだったでしょうか?
最後にかんたんにまとめてみましょう。
- 猫の糖尿病は大きく分けて3種類
- インスリンの分泌ができない「Ⅰ型糖尿病」
- インスリンの分泌はできるが、インスリンの反応が鈍くなる「Ⅱ型糖尿病」
- Ⅰ型やⅡ型以外の遺伝性などによる「その他の糖尿病」
- 初期症状は「水を大量にのむ」「大量におしっこがでる」
- 症状がすすむと最悪の場合「昏睡状態」になることもある
- 治療は「投薬」「食事療法」「運動療法」などがある
- 糖尿病の種類によって完治するかしないかが決まる
我が家の猫の場合は、比較的気づくのが早かったので、幸いなことにまだ軽い初期症状で済んでいます。
あなたの愛猫にもし同じような症状が出ているようでしたら、できるだけ早く病院に連れて行って診察を受けましょう。
早期発見が愛猫とあなたの今後を大きく左右することになるのですから。
また糖尿病でなかったとしても、糖尿病予防のために、適切な食事、適切な運動を心がけるようにしてあげましょうね。
我が家の愛猫のようにならないためにも。
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