件名「銀行報告書の請求書通知(必須) – サービスコード[JP82174-841-914000]」というメールを受信したことはありませんか?
このメールの差出人は「My AppleID – Japan. 」
Appleがこんなメールを贈ってくることなんてあるのか?
いいえ、ありません。
言うまでもありませんが、これはAppleを騙った迷惑メールなんです。
というわけで、今回の迷惑メール「銀行報告書の請求書通知(必須) – サービスコード[JP82174-841-914000]」について調べてみました。
気になる方は記事本文をチェックしてくださいね!
「銀行報告書の請求書通知(必須)」はどんなメール?
↑↑上の画像は実際に受信した迷惑メールを画像キャプチャーしたものです。
そして下のテキストは受信した迷惑メールの内容をそのままコピペしたものになります。
銀行報告書の請求書通知(必須) – サービスコード[JP82174-841-914000]————————————————–一部のApple IDデータが不足しているか、間違っていることをお知らせしたいと思います。添付ファイルを開き、アカウント情報を確認してください。24時間以内に応答がない場合、アカウントはブロックされます。データ詐欺の理由によるブロック敬具、アップルのサポート————————————————–
Apple IDのアカウントに関する不備があるためにブロックされる、というふうにメールを受信した相手の不安を煽る内容が書かれています。
Apple絡みの迷惑メールでよくあるパターンの内容となっていますね。
一つ違う点はメールの内容にも書かれているとおり、添付ファイルがある、ということでしょうか。
「銀行報告書の請求書通知(必須)」の添付ファイルとは?
↑↑上の画像は受信した迷惑メールに添付されていたPDFファイルをキャプチャーしたものになります。
ファイル名は「Akaunto_APPLEID3981OK0MN-XML.compresseID.pdf」。
テキストに直したものがこちらです。↓↓
これは自動化された電子メールです。返信しないでください
お客様各位
アカウントの情報の一部が見つからないか間違っています。AppleIDを引き続き使用するには、アカウント情報を確認する必要があります。次のリンクをクリックしてアカウント情報を確認してください。
マイアカウント
心から、
Appleのサポート
Copyright © 2018 Apple Inc. All rights reserved.
添付されたPDFファイルには、メール本文と同じような内容が書かれていますが、1箇所だけリンクが貼られているところがあります。
青字でかかれた「マイアカウント」ですね。(上画像の赤枠部分)
リンク先はどうなってるんでしょうか。
「銀行報告書の請求書通知(必須)」の添付PDFのリンク先は?
上画像の赤枠部分「マイアカウント」に貼られているリンクURLは次のとおりとなっています。
- http://bit.do/k42mn
そして「マイアカウント」に埋め込まれたリンクを実際にクリックしてみたところ、次のアドレスにリダイレクトされました。
- https://sec7.appmailsid-jpservid.jp-maaccapplesrv.com/
リダイレクト先のページにアクセスしようとしたところ、ブラウザ(FireFox)によってブロックされてしまいました。↓↓
詐欺サイトらしいです。
すでに詐欺サイトとして報告されているため、ブラウザレベルでブロックされてしまったわけですね。
なんとか目的のページを開こうとしたのですが、結局目的のページへの接続はかないませんでした。↓↓
残念ながらページを開くことはできませんでしたが、実はこのページには次のようなトロイの木馬ウイルスが仕組まれていました。
- Phishing-OP [Phish]
トロイの木馬ウイルスに感染してしまうと、次のような被害を受けることがあります。
- キーロギングによるID、アカウント情報やパスワード情報の盗み出し
- バックドアによって第三者から遠隔操作をされてしまう
- 特定のウェブサイトに誘導されてしまう
- マルウェアなどのソフトを勝手にダウンロードされてしまう
このようにトロイの木馬ウイルスの感染はとても危険をはらんでいます。
今回はセキュリティーソフトによって防御されましたが、セキュリティー対策をしていない人にとっては、とても危険な添付ファイルとなっています。
「銀行報告書の請求書通知(必須)」のメール差出人は?
今回の迷惑メールの差出人情報は次のとおりです。
- メールの差出人:My AppleID – Japan.
- メールアドレス:apphost21.authmmjpn94@hmmbhawmemekmawarhmmsyedaap.com
Appleを騙っているわりには、長ったらしいドメインのメールアドレスとなっており、いかにも迷惑メールです!と主張しているかのようです。
添付ファイルやリンク先にトロイの木馬ウイルスを仕込むなど、それなりに手の込んだやり口を見せるわりには、おざなりなメールアドレスを使ってくる当たり、どこまで本気なのかよくわかりません。
まとめ
件名「銀行報告書の請求書通知(必須) – サービスコード[JP82174-841-914000]」という迷惑メールについていろいろと調べてみましたが、いかがだったでしょうか?
今回の迷惑メールは添付PDFファイルにリンク先を埋め込んだり、リンク先ページにトロイの木馬ウイルスを仕込んだりと、少し手口を変えているところが少しユニークだな~、という印象を受けました。
迷惑メールでもっとも気を付けたいのはやっぱり「ウイルス」。
というわけで、セキュリティー対策をまだ施していない人は、とりあえず「ウイルスバスタークラウド」でしっかりとセキュリティー防護することをおすすめします。
では、みなさんも迷惑メールにはくれぐれも注意してくださいね!
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