- 気になる求人があるけど、ブラック企業だったらどうしよう?
- 今はほとんどブラックだって聞くし、どうやって見分けたらいいんだろう?
- とにかくブラック企業には絶対転職したくない!
みたいな感じで、ブラック企業のことで悩んでいませんか?
今の日本ではブラック企業だけではなく、グレーともいえる潜在的ブラック企業も増えてますからね!
そんなあなたのために、ブラック企業の見分け方について、いくつか紹介しちゃいましょう。
というわけで、気になる方は記事本文へどうぞ!
1. 一年中求人を出している
転職サイトなどで求人を探していると、年がら年中求人を出し続けている企業を見かけることがありますよね?
それが何を意味するのか?
それは、その会社に「人が定着しない」ことを意味します。
人が定着しない会社には次のような特徴が見られます。
- 給料が安すぎる
- サービス残業が多い、あるいは残業代が出ない
- 休めない、あるいは休みにくい雰囲気にある
- パワハラ、セクハラが横行している
このような労働条件の悪さのせいで、人が定着しないから、つねに求人募集をかけ続けているんですね。
どんなに求人内容が魅力的に見えても、年中求人を出している企業への求人はやめておいたほうが賢明ですよ。
興味本位で募集してみる分にはいいかもしれませんが。
2. 求人に載っている給料の幅が広い
転職サイトやハローワークなどで掲載されている求人には、給料や年収のモデルケースが載っていますよね?
- 月収【20~50万】
- 年収【300万~700万】
のような書き方がされていますが、ここでひとつ注意してほしいポイントがあります。
それは提示している「給料の幅」です。
たとえば、給料が【20万~50万】と書かれた求人を見たら「おっ、50万も貰えるの?」と自分の都合のいいように考えてしまいがちですが、実際にはそんなことあるわけないんです。
その企業に応募して内定をもらえたとしても、提示される給料はせいぜい20万円台前半といったところでしょう。
未経験者や他業種からの転職だったら、下限の20万円を切ることも十分考えられますね。
経験者採用だとしても30万円には届かないんじゃないでしょうか。
このように上限の50万円は、求人に応募してもらうための「釣り」でしかないんですね。
給料の幅は狭いほうが信憑性が高い
月収が【20万~50万】の求人よりは、【30万~40万】の求人のほうがまだ「信憑性が高い」といえます。
年収も300万~700万と400万も幅がある求人よりは、400万~600万と年収の幅が少ない求人んのほうがまだ安心できるのではないでしょうか。
求人の募集内容にもよるでしょうが、給料の幅が倍以上変わってくるような職種なんてそうそうあるものではありません。
仕事内容は同じなのですから、その企業が本当に欲しい人材のターゲットはある程度絞られていると考えていいでしょう。
というわけで、給料の幅が広い求人への募集はやめておきましょう。
3. 「残業代の代わりにボーナスで反映」はウソ
ブラック企業によくある常套句「残業代の代わりにボーナスで反映」はウソです。
というか違法です。
残業代は毎月の給料でその都度支払わなければいけません。
ボーナスは会社の利益に応じて社員に還元するものであって、支払い義務のあるものではありません。
つまり、残業代とボーナスは全くの別ものなんです。
残業代は支払い義務がありますが、ボーナスには支払い義務がありません。
ブラック企業はそこを悪用します。
たとえば、
- ボーナスまでの6ヶ月間で合計60時間残業しました
- 残業代はボーナスに反映されるので、6ヶ月間の残業代は0円
- 待望のボーナス月になりました
- しかし業績が悪いから、ボーナスは出せません
というようなことが、平然と行われているんですね。
もし面接でそのような話が出るようであれば、決してその会社に入ってはいけません。
4. 内定通知書や雇用契約書をもらえない
内定通知書はその企業への内定をあなたに正式に通知するための書類です。
雇用契約書は入社初日にその企業とあなたの間で取り交わす契約書のことです。
雇用契約書には賃金や労働条件、業務内容、残業の有無、雇用期間などの内容が盛り込まれています。
これらの書類をちゃんと出してこない企業には注意が必要です。
内定通知書を出してこない場合は、企業側から一方的に内定を取り消されても、どうすることもできません。
雇用契約書を出してこない場合は、その会社に後ろ暗い部分があることが考えられます。
- 雇用契約書に書かれている労働条件と、実際の労働条件が異なっている
- 雇用契約書の内容を見られると会社から逃げられる、と警戒している
内定通知書を出してこない会社は、雇用契約書も出してこないことが多いです。
内定を口約束だけで済ませようとする会社には、決して入社してはいけません。
5. 面接や会社の雰囲気
書類選考を通過して、いざその会社へ面接に!
面接は会社側があなたを見定める場であると同時に、あなたが会社を見定める場でもあります。
面接官との面接内容はもちろんそうですが、いちばん重視してほしいのは「雰囲気」です。
面接時にはその会社を訪問することになるでしょうが、その会社に一歩足を踏み入れたときに、
- 会社の建物の雰囲気
- 実際の社員の雰囲気
- 面接官の雰囲気
など、それらの雰囲気があなたにとって「いい雰囲気」なのか「よくない雰囲気」なのか。
その雰囲気から受ける直感的な印象が、実はかなり大切です。
どれも文句なく好印象なのであれば、その会社はあなたにとって居心地のいい職場となる可能性が高いといえます。
逆にどれかひとつでも釈然としない引っかかる部分があるようなら、たとえ内定をもらえたとしても、もう一度自分の心に正直に向き合いましょう。
その会社に本当に行きたいのかどうかを。
- 建物に入った途端に気分が滅入る
- 社員の雰囲気が淀んでいる
- 面接官がどこかうさんくさい
このようにどこか一つでも気がかりな部分があるのなら、素直に「行きたい!」とは思えないはずです。
その気がかりな部分こそ、ブラック企業があなたに隠しきれ無かった「見られたくない」ところだからです。
はやく内定を決めたいからといって、自分の心を偽って入社してしまうと痛い目に合いますよ。
自分の心に素直になって、本当に行きたい会社なのかどうか判断してくださいね。
6. 企業情報はとことん調べる
入社希望の企業については、とことん調べましょう。
求人内容がいくら魅力的でも、実際のところはどうなのか?
転職サイトやハローワークなどで掲載されている求人は、どの企業もほぼ100%内容を盛っています。
あなたも面接や選考書類で当然盛ってますよね?(でも、ちょっとだけですよね)
転職・求職活動は企業とあなたの騙し合いの場ともいえるんですが、イニシアチブは企業側にあるんですよね!
でも、情報収集に関しては、あなたのほうにイニシアチブがあります。
企業側はいちいち募集者のことについて調べたりはしませんから。
そして、応募する側のあなたが確実にできる情報収集の方法は次のとおりです。
【無料】企業の評判を調べる(キャリコネ、VORKERS、転職会議)
応募を考えている目当ての会社で実際に働いていたことがある、あるいはまだ在籍中、という人が登録した評判を閲覧できるサービスがあるんです。
- 口コミ・評判
- 年収
- 面接・選考
- 残業・休日出勤
これらの情報が無料で閲覧できるんですが、自分自身もそのサービスに登録して勤務している会社の情報を提供すれば、さらに深い情報を閲覧することも可能になりますよ。
たとえば給与明細とか。
おすすめのサービスは次の3つです。
キャリコネなら給与明細も見れますよ♪
【無料】経審トレンド10(建設業限定)
経審トレンド10は、【財団法人 建設業情報管理センター(CIIC)にて公表・閲覧を行っている経営事項審査結果のみ】を閲覧できるサービスです。
建設業限定になってしまいますが、かなり詳細なデータが閲覧可能なので、建設業への応募を検討されている方にはおすすめですよ。
【無料】企業で公表している決算情報
大手企業などの一部企業では、決算情報をホームページ上にて公開しているケースもあります。
かなり詳細な内容が公開されていますので、是非とも活用しましょう。
【有料】東京商工リサーチの企業情報
ネット検索だけではどうしても調べられない企業の場合は、思い切って有料のサービスを利用しましょう。
有料サービスのひとつ、東京商工リサーチでは1社あたり1,200円で企業情報を閲覧することができます。
有料サービスだけあって、ネット上では知り得ない情報を得られるので、積極的に利用して他の転職者と差を付けましょう!
閲覧できる企業情報
- 商号
- 所在地
- 電話番号/FAX番号
- 資本金
- 上場区分
- 株式コード
- 従業員数
- 評点(最新/前回)
- 創業/設立
- 大株主
- 役員
- 業種
- 営業種目
- 扱い品
- 取引銀行
- 仕入先
- 販売先
- 事業所(事業所数、工場数)
- 最大6期分の業績(決算年月/売上高/当期純利益/配当総額/財務/自己資本比率)
- 業界内順位
- 概況(最大60文字の調査者によるコメント)
- 代表者名/生年月日/就任/住所/出身地/最終学歴/住居/趣味
- 更新年月
ここを活用!企業情報の見るべきポイント
せっかく入手した企業情報なので上手に活用したいですよね?
でも、どの部分を見ればいいのかよくわからない、という方もいらっしゃると思いますので、ここでワンポイントアドバイス。
企業の判断する上で一番わかりやすいのは次の項目を押さえることです。
- 売上高
- 売上総利益
- 従業員数
たとえば、「売上高」÷「従業員数」で一人頭の売上高がわかります。
求人ではモデル年収700万と記載していても、一人頭の売上高が1,000万を切っているようであれば、年収700万なんて当然無理ですよね?
もっとわかりやすいのは「売上総利益」÷「従業員数」です。
売上総利益は「粗利」とも呼ばれ、売上高から商品または製品などの売上原価を差し引いたものを指します。
売上原価をさっぴかれた後に残る「売上総利益」で一番多くの部分を占めるのは人件費となります。(全部ではないですよ?)
「売上総利益」を「従業員数」で割ると、一人あたまの年収に近い金額を算出できます。
モデル年収が700万となっているのに、一人頭の年間の売上総利益が500万を切っているようであれば、もういわなくてもわかりますよね?
単純に「売上高」もしくは「売上総利益」を従業員数で割るだけでも、求人内容の信憑性について、かなりふるいにかけることができるんですよ。
まとめ
ブラック企業の見分け方について、私なりの見分け方をいくつか紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
ブラック企業に限ったことではないのですが、求人内容にはとにかくウソや誇張が多く含まれています。
適切な情報収集である程度つぶせる部分もあるのですが、最後は自分の本当の気持ち、もしくは直感に頼るしかありません。
そしてできるだけ迷いなく決断を下すためにも、企業の情報収集は欠かせません。
そして、ブラック企業に引っかからないように、ブラック企業を見分る目を養いましょう。
まだ転職サービスに登録していないのでしたら、次のページを参考にどうぞ!
私が実際に登録したことがあるサービスだけ紹介しています。
あなたがブラック企業に引っかからずに、いい職場にめぐりあえますように。
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