2018年8月25日(土)から8月26日(日)にかけて放送された毎年恒例の、「24時間テレビ『愛は地球を救う』」。
私は最後の30分程度の時間だけ、チラっと観た程度でした。
しかもスマホを観ながら。
ちょうどタレントのみやぞんさんがゴールしたあたりでした。
とりあえず2018年の24時間テレビはどんな内容だったのかな?
と思い、ネットで「24時間テレビ 感動」というキーワードを試しに打ち込んで検索したところ、驚くべき検索結果が出てきました。
上位はすべて「感動ポルノ」
「24時間テレビ 感動」で検索したところ、検索結果1ページ目に表示される10個の検索結果のうち7個の記事タイトルに「感動ポルノ」という単語が含まれていました。
検索結果の2ページ目、3ページ目を開いても、やはり「感動ポルノ」という単語はどこかしら必ず登場してきます。
どうやら世間の目から見た「24時間テレビ」は次のような公式ができあがっているようですね。
24時間テレビ=感動ポルノ
「感動ポルノ」はいつから言われだした?
「24時間テレビ 感動」で検索結果上位を占めた「感動ポルノ」という言葉。
いつの間にか当たり前のように使われている感じがしますが、いったいいつから言われだしたのでしょうか?
調べてみたところ、次の番組内での発言がきっかけのようです。
きっかけは、NHK Eテレ「バリバラ~障害者情報バラエティー~」
「感動ポルノ」という言葉が一気に広まることになったきっかけとなったのは、2016年8月28日に放送された次の番組です。
NHK Eテレ「バリバラ~障害者情報バラエティー~」
ちょうど24時間テレビの裏番組として放送された「バリバラ」が、この日に放送した内容は「検証!『障害者×感動』の方程式」。
そこで「24時間テレビ」を「感動ポルノ」として批判したことが、大いに話題を呼び、いっきに「感動ポルノ」という言葉が広がることになったようです。
批判は「感動ポルノ」だけではない
「感動ポルノ」と批判されることがもはや当たり前のようになった「24時間テレビ」。
しかし、批判される理由は他にもたくさん挙げられるんですよね。
- 出演タレントには高額のギャラ、一般人には謝礼程度
- なぜジャニーズ?
- 番組の企画内容への疑念
- マラソンの不正疑惑
- 寄付金の使い道
変な方向へと舵を切り続けているせいか、「24時間テレビ」への風当たりが年々高まっているように感じられます。
2013年以降は寄付金の減り方が顕著
年々高まる批判とは裏腹に、メインの目的であるチャリティーに関しては、2013年以降からの減り方が顕著になっています。
第36回 | 2013年(平成25年) | 15億4,522万6,444円 |
第37回 | 2014年(平成26年) | 9億3,695万5,640円 |
第38回 | 2015年(平成27年) | 8億5,672万8,209円 |
第39回 | 2016年(平成28年) | 8億8,748万2,001円 |
第40回 | 2017年(平成29年) | 6億9,915万3,512円 |
特に昨年の2017年については、番組終了間際に発表された中間発表においても、前年2016年に比べて1億円以上も少ない結果の約1億2,902万円でした。
その結果、寄付金総合計の金額も歴代3番目の低さとなっています。
2018年の寄付金はどうなる?
今年も批判が多かったことから、寄付金総額が心配されるところでしたが、意外や意外。
2018年24時間テレビの放送中の中間発表では、前年2017年の中間発表時の1億2,902万円をはるかに上回る金額が発表されました。
2018年の中間発表「2億6,787万5,910円」
やっぱりみやぞんのトライアスロンが効いたんでしょうか。
この中間発表時の金額なら順当に行けば、2014年の寄付金総額「9億3,695万5,640円」に到達する可能性もありますね。
40年間の寄付金総額は372億円超
1978年から始まった「24時間テレビ」ですが、前年の2017年でちょうど第40回を迎えました。
その間に集まった寄付金の総額は次のとおりです。↓↓
372億5,395万5,817円
なんだかんだいっても、やっぱりテレビ局の力は大きいものですね。
これらの寄付金は経費を一切差し引くことなく、全額が支援に活用されるとのことです。
「感動ポルノ」と批判されてもいい、継続することが大切
40年間で約372億もの寄付金を集めた「24時間テレビ」。
- 「感動ポルノ」
- 「出演タレントには高額のギャラ、一般人には謝礼程度」
- 「なぜジャニーズ?」
- 「番組の企画内容への疑念」
- 「マラソンの不正疑惑」
- 「寄付金の使い道」
このように様々な批判はあるかと思いますが、私としては継続することはとても大切だと思っています。
こういった取り組みを続けていくための「継続性」を確保するためには、やはりテレビ局自体もしっかりと「利益」を確保しなければならないのでしょう。
- おいしいCM収入
- チャリティー番組なのに支払われる高額なギャラ
- 話題性作りが見え見えの理不尽な長距離マラソン(2018年はトライアスロン)
テレビ局の利益を確保しつつ、寄付金を集めを毎年継続。
私はとても意義のあることだと思います。
でも、こうも思います。
「番組内容がもっと良ければ」と。
いつか「24時間テレビ 感動」で検索したときに、感動的な記事が上位に表示される日を期待したいと思います。
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