件名「Apple IDを使用してiPhone 5でiCloudにサインインしました」
というメールを受信しました。
メールの件名と内容から察するに、どこかの見知らぬ誰かが私のiCloudにログインしたらしいのですが、はたして本当なのでしょうか?
Apple関連の迷惑メールはバリエーションが多くて、受信するたびに一瞬「ハッ」としてしまいます。
というわけで、「Apple IDを使用してiPhone 5でiCloudにサインインしました」メールについていろいろと調べてみました。
気になるかたは、記事本文をチェックしてくださいね!
iPhone5でiCloudにサインインした、というメールの内容は?
上記画像は実際に受信したメールを画面キャプチャーしたものになります。
メール本文を書き出した内容は次のとおりです。
最近、あなたのアカウントは新しいデバイスからiCloudへのログインに使用されました。 ログインの詳細
ロケーション : Indonesia (ID), Jakarta
IPアドレス : 180.84.230.201
ブラウザ : Safari/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 10_3_2 like Mac OS X)
問題を回避するためにアカウントを保護するための一歩を踏み出しています。
あなたのIDはこの問題を解決するまでロックされたままです。
解決する
Copyright © 2017 Apple Inc. All rights reserved. Privacy Policy Terms of Use Legal Site Map
アカウントを保護するための一歩を踏み出しているそうですが、とにかくこの問題を解決しないことには私のIDがロックされたままみたいです。
そしてご丁寧にも「解決する」というリンクボタンが用意されてますね。
もちろんリンクをクリックしてはいけません。
メール内のリンクは全部で9つ
メールに埋め込まれたリンクは全部で9つあります。
ひとつずつ順番に見ていきましょう。
180.84.230.201
- リンク先:https://tools.tracemyip.org/lookup/80.89.106.148
解決する
- リンク先:https://project.strosays.id/qTcSS
- リンク先:http://www.twitter.com/
- リンク先:http://www.facebook.com/
- リンク先:http://mailchimp.com/
Privacy Policy
- リンク先:https://www.apple.com/privacy/privacy-policy/
Terms of Use
- リンク先:https://www.apple.com/legal/internet-services/terms/site.html
Legal
- リンク先:https://www.apple.com/legal/
Site Map
- リンク先:https://www.apple.com/sitemap/
では、実際にリンクをクリックしてみたいと思います。
メール内のリンクをクリックしてみたよ
というわけで、実際にメール内に埋め込まれているリンクを順番にクリックしてみましたよ。
180.84.230.201
- リンク先:https://tools.tracemyip.org/lookup/80.89.106.148
- 実際に開いたページのURL:https://tools.tracemyip.org/lookup/80.89.106.148
リンクが貼られた文字は「180.84.230.201」となっているのに、なぜか「80.89.106.148」というアドレスのTracking Infomationのページが開かれました。
う~ん、謎ですね。
特に意味はないように思われます。
解決する
- リンク先:https://project.strosays.id/qTcSS
- 実際に開いたページのURL:https://www1-id.amplop-id.com/clients/?777777312d69642e616d706c6f702d69642e636f6d
リンクをクリックすると別のURLのページへとリダイレクトされました。
詐欺サイトとして報告されているとのことで、ブラウザのセキュリティ機能によりブロックされてしまいました。
これでは解決できませんね。
別にいいんですけど。
- リンク先:http://www.twitter.com/
- 実際に開かれたURL:リンク先どおりのアドレス
このツイッターのロゴマークに埋め込まれたリンク先と、実際に開かれたURLは同じアドレスとなっており、公式のTwitterのページとなっていました。
- リンク先:http://www.facebook.com/
- 実際に開かれたURL:リンク先どおりのアドレス
フェイスブックのロゴマークに埋め込まれたリンク先と、実際に開かれたURLは同じアドレスとなっていました。
ちゃんとした公式のフェイスブックページが開かれましたよ。
- リンク先:http://mailchimp.com/
- 実際に開かれたURL:リンク先どおりのアドレス
リンクをクリックして実際に開かれたページはメール配信サービスMailChimpの公式ホームページとなっていました。
リダイレクトなどはなく、埋め込まれたリンク先と同じURLのページとなってましたよ。
Privacy Policy
- リンク先:https://www.apple.com/privacy/privacy-policy/
- 実際に開かれたURL:https://www.apple.com/legal/privacy/en-ww/
リンクをクリックしたところ、リダイレクトされて別のURLが開かれました。
しかし、apple.com内の公式ページであることは間違いなさそうです。
Terms of Use
- リンク先:https://www.apple.com/legal/internet-services/terms/site.html
- 実際に開かれたURL:リンク先どおりのアドレス
リンクをクリックしたところ、実際に貼られているリンク先どおりのページが開かれました。
開かれたページは、appleの公式サイトであることに間違いありません。
Legal
- リンク先:https://www.apple.com/legal/
- 実際に開かれたURL:リンク先どおりのアドレス
リンク先のアドレスと実際に開かれたURLは合致しており、appleの公式ページとなっていました。
Site Map
- リンク先:https://www.apple.com/sitemap/
- 実際に開かれたURL:リンク先どおりのアドレス
これもリンク先アドレスと実際に開かれたURLが合致しています。
開かれたページはappleの公式ページなので特に問題はありません。
虚実を織り交ぜたリンク
今回のメールに埋め込まれたリンクは、9つ中、7つが本当の公式サイトへのリンクとなっていました。
本当に警戒するべきリンクは「解決する」に貼られたリンクのみ。
本物の公式サイトへのリンクをを含めるなどして、虚実を織り交ぜたリンク構成となっているんですね。
なかなか凝った迷惑メールとなっています。
メールの差出人はどんなメールアドレスになってる?
件名「Apple IDを使用してiPhone 5でiCloudにサインインしました」というメールの差出人は、いったいどんなメールアドレスになっているのでしょうか?
- 差出人の表示名:Apple ID
- 実際のメールアドレス:suppoert127@official-gamings-i.cloud
メールアドレスはそれなりに信憑性をもたせたアドレスを取得しているようですね。
信じようと思えば信じられるし、疑いだしたら疑える、そんなメールアドレスではないでしょうか。
まとめ
件名「Apple IDを使用してiPhone 5でiCloudにサインインしました」というメールについて、いろいろと調べてみましたが、いかがだったでしょうか?
もちろん、このメールは迷惑メールですよ。
今回の迷惑メールで警戒すべきは、「本当の公式サイトへのリンクも貼られている」ということですね。
迷惑メールかどうか判断しかねる場合に、本当の公式サイトへのリンクがあると、ついつい信じてしまう可能性があります。
そして、ついうっかりとメール内のリンクをクリックしてしまう。
そうならないためには、せめてセキュリティーソフトだけでも入れておきたいものです。
おすすめは「ウイルスバスタークラウド」です。
このソフト1本で最大3端末まで同時にセキュリティー防護が可能となってますよ。
パソコン、スマートフォン、タブレットが「ウイルスバスタークラウド」1本でOK。
日本で最も売れている信頼性No.1のセキュリティーソフト、それが「ウイルスバスタークラウド」です。
Appleを騙った迷惑メールは気付かないうちに排除。
これが基本ですね。
コメント