【俺ガイル】12巻出た!読んだ!そしてネタバレ感想・考察!

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待ちに待った【俺ガイル】こと【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】の12巻。

 

2017年9月20日にとうとう発売されましたね!

 

 

といっても私は電子書籍版派なので、おとなしく9月29日まで待ちました。

 

長かった。

 

前巻11巻の発売日が2015年6月24日なので、今回発売された12巻は約2年3ヶ月ぶりですね。

 

長かった。

 

というわけで、待ちに待った俺ガイル12巻を読んだ感想について書いてみました。

 

気になる方は記事本文をチェックしてくださいね!

 

 

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「最終章」であって「最終巻」ではない

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12 (ガガガ文庫)

 

俺ガイルは12巻で終わり、と予想されている方も多かったようですが、安心してください。

 

俺ガイル12巻は最終巻ではありません。

 

最終章のはじまりです。

 

たった1つの巻だけであれだけの伏線を回収するのは無理がありますもんね。

 

というわけで、俺ガイルはまだ続きます。

 

 

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冒頭は回想になってるから、以前の巻は読み直さなくても大丈夫

 

11巻から2年3ヶ月もあいたものですから、どんな内容だったか忘れてるところもたくさんありましたが、大丈夫でした。

 

12巻の冒頭は丁寧な回想から始まるので、過去にあった内容をゆっくりと思い出させてくれました。

 

でも思い出すと同時に過去の話をまた読みたくなってしまう、という副作用も発動します。

 

今、読み返そうかどうか迷ってます。

 

 

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雪ノ下雪乃の依頼とは?

 

やはり俺のラブコメはまちがっている。続 PMフィギュア“雪ノ下雪乃"

 

俺ガイル初期のころは女王様然とした凛々しい印象が強かった雪ノ下雪乃(ゆきのん)ですが、巻を重ねるごとに弱さというか脆さが浮き彫りになってきましたね。

 

しかし、今回の12巻では、雪ノ下が自分自身の問題に真正面から向かい合う決意をします。

 

その問題とは、母親と姉の陽乃のことですね。

 

雪ノ下が昔やりたいと思っていたことは、父の仕事の後を継ぐことだったそうですが、それに関してはすでに姉の陽乃という存在がいる。

 

そして雪ノ下に関することは、すべて母親が決めてきた。

 

雪ノ下雪乃はその優秀さとは裏腹に、本当に大事な決断を自ら行う、ということをずっとしてこなかったんですね。

 

雪ノ下の依頼は「最後を見届けてもらう」ということ

 

雪ノ下は比企谷八幡と由比ヶ浜結衣の二人に次のような依頼を出します。

 

  • 自分のやりたいこと、すなわち「父親の仕事を継ぐ」ということについて、家族にはっきりと意思表示を行った上で、希望が叶うかどうかをきっちりと確かめる
  • 自分の意思でちゃんと決めて、考えて、納得して、そして諦めたい
  • その最後を見届けてもらいたい

 

そして、雪ノ下は家族と向かい合うべく、一度実家に戻ると宣言します。

 

やっと雪ノ下が本当の意味で前に進むことになりそうですね。

 

 

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由比ヶ浜結衣はすべての答えを知っている?

 

コトブキヤ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 由比ヶ浜 結衣 1/8スケール PVC製 塗装済み完成品フィギュア

 

雪ノ下の依頼を聞いた由比ヶ浜は、その依頼内容が本当に雪ノ下が望むところなのかと疑問を呈します。

 

それを聞いた雪ノ下も「もしかしたら、違うかも」と答えますが、雪ノ下自身もまだ完璧な答えにたどり着いていないのでしょうね。

 

12巻を読んでいて思ったのですが、由比ヶ浜だけは雪ノ下、八幡、そして由比ヶ浜自身が追い求める答えをすべて知っているような気がします。

 

そして、その答えはきっと受け入れがたい内容なのでしょう。

 

残酷な真実の答えを知るよりも、真実をうやむやにしたまま楽にやり過ごすことのほうがいいことっていっぱいありますからね。

 

だから由比ヶ浜はあえて口に出すことをしないのでしょうね。

 

でもそれを許さないのが八幡と雪ノ下。

 

3人の行く末が気になってしょうがありません。

 

 

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比企谷八幡は根っからのお兄ちゃん

 

やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。続 - PS Vita

 

俺ガイル12巻の八幡はいつにも増して「お兄ちゃん」度が高めになっています。

 

妹の小町の受験エピソードや、一色いろは(いろはす)との絡み、そして雪ノ下へ差し伸べる救いの手など、八幡お兄ちゃんが炸裂してます。

 

陽乃にはこのお兄ちゃんぶりを諭されたりと、何かにつけて八幡の「お兄ちゃん」がクローズアップされることがやけに多かったですね。

 

この八幡の「お兄ちゃん」というキーワードが今後の3人の関係性に実は大きく関わってくるのではないか、と勝手に思ってるのですが、いかがでしょうか。

 

 

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比企谷小町の受験結果は?

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 (ガガガ文庫)

 

俺ガイル12巻では世界の妹こと比企谷小町がついに受験します。

 

俺ガイル作中で八幡が通う総武高校は、八幡曰く「偏差値60くらい」のなかなか学力レベル高めの高校です。

 

小町の中学校の成績では厳しい、ということで兄の八幡にも勉強を教えてもらいつつ、塾にも通い頑張ってましたよね。

 

入学試験の手応えは?ご褒美はご飯をごちそう

 

一日目は筆記試験、ここでほぼ趨勢が決まるようなのですが、筆記試験を終えた小町いわく結果は「ぼちぼち」とのこと。

 

今更じたばたしてもしょうがない、という小町の覚悟の決まり方を見て少し安心する兄の八幡は、二日目の面接試験終了後にご褒美として一緒にご飯を食べることを提案。

 

川なんとかさんと一緒にカフェ

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6.5 (ガガガ文庫)

 

二日目の面接試験はお昼ごろに終わるので、八幡お兄ちゃんは総武高校の近くのマリンピアで時間を潰しながら待つことに。

 

そんな中、マリンピア出口のすぐ横にあるサンマルクカフェのカウンター席に座っている川なんとかさんと、その妹の川崎京華(かわさきけいか)を見つける。

 

京華の熱烈なお誘いに負けて、一緒にお茶することになってしまった八幡。

 

川なんとかさんいわく、買い物に来ただけ、ということらしいのですが、弟の川崎大志(かわさきたいし)もまた同じ総武高校を受験しているので、八幡と同じく入学試験が終わるのを一緒に待っていたようです。

 

本当にどちらも仲のイイ兄妹(姉弟)ですよね。

 

12巻で一番の名シーンだと思う

 

面接が終わった小町は一緒にご飯を食べるという最初の提案ではなく、家に帰って家事をしたい、ということでお買い物だけして家に帰ることに。

 

帰ってからパタパタと家事をこなし、一段落ついたところで、小町は折り目ただしく正座をし、受験を手助けしてくれた兄に対してお礼の言葉を述べます。

 

このシーンはぽんかんさんのイラストもしっかりと描かれており、個人的には12巻で一番の名シーンだと思います。

 

俺ガイル第三期がアニメ化されたときの楽しみがひとつ増えました。(アニメ化されるよね?)

 

 

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一色いろはの存在感が依然と高い

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5 (ガガガ文庫)

 

俺ガイルに一色いろは(いろはす)が登場してから、依然として高い存在感を放ち続けてますよね。

 

一色いろはが登場したてのころは、正直あまり好きなキャラではありませんでした。

 

いわゆる女子に嫌われる女子ってやつです。

 

しかし、八幡の助けを受けて生徒会長に就任してからは、いつの間にか一色いろはの魅力にやられている自分ができあがっていたという。

 

巻を重ねるごとに一色いろはの八幡への好感度が徐々に高くなっていく様子が、なんともいいんですよね。

 

一色いろはが早口でまくし立てて、最後に「ごめんなさい」で締めくくるくだりにしても、最初は完全な拒絶だったのが、だんだんと脈あり?な内容へと変わっていくところが目が離せません。

 

というわけで、俺ガイル12巻のいろはすも絶好調です。

 

今回のいろはす無茶ぶりはプロム

 

俺ガイル12巻の一色いろはは唐突にプロムを提案します。

 

プロムとはアメリカやカナダなどの高校で行われる卒業パーティーのことで、正式にはプロムナード(舞踏会)と呼びます。

 

一色いろはがなぜ突然プロムなどといいだしたのか?

 

何か個人的な目的があるようなのですが、その真意は12巻ではまだ明かされていません。

 

プロムの応援に関しては、今回は雪ノ下が単独で手伝うことになるのですが、そのことがまた大きな問題へと発展してしまいますが、それもまた13巻を待たなければなりません。

 

 

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まとめ

 

「俺ガイル」こと「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の12巻の感想について気ままに書きましたが、いかがだったでしょうか?

 

2年3ヶ月ぶりに読む久しぶりの俺ガイルでしたが、やっぱり俺ガイルは面白いですね。

 

様々な作品へのオマージュを高い文章力で散りばめられているだけでなく、読んでいるときの語感のテンポもいいから、するすると読めてしまいます。

 

また、青春ラブコメとタイトルについていながら、実は恋愛要素がほとんどなく、意外とストイックな内容がまたいいんですよね。

 

あ、だからこそ、このタイトルなのか。

 

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」

 

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